第13話

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「お前か、俺の娘に手を出しよって。」
「貴方のしている事は間違ってます。
 やめてあげて下さい。せめて僕に…」
「誰に口聞いてんだガキ!」
「がっ…ぐふっ…い…痛い…!」
「反省しろ!」
「…ぜっ…た…い…しない!」
「もっとやらなきゃ反省出来ないようだな?」
「あ゙…がっ…ゔぅ…。」
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檜原 緑
次はどこら辺?
清水 沙弥香
…遂に、
清水 沙弥香
「日本」…です。
深森 七都
…っ!!!
清水 夢香
…。
檜原 緑
う…。
皆、凄く嫌そうな顔だ。
「何も出来なかった自分たちに母国(日本)を
 救えるのだろうか。」
とでも考えているのだろう。
深森 七都
…どうするか。
清水 沙弥香
…。
檜原 緑
いつもの方法じゃダメだし…。
清水 夢香
全日本人…他国に移動…させるのは?
欟魅 ゆかり
いいと思う…けど、その後はどうする?
清水 沙弥香
緑さんの能力で新しく土地を作るのは?
深森 七都
おお、それいいな。
欟魅 ゆかり
1億人をこの1日で他国に移動って…
他国民にも迷惑がかかるし、住まいも
何日か失ったままになると思うの
ですが…。
檜原 緑
んー…。
深森 七都
交渉…ったって、子供の俺らには無理
だろうな。
清水 沙弥香
あ。ゆきまるさんの能力で日本のお偉いさんに変装できないでしょうか?
欟魅 ゆかり
え…ゆきまる?
清水 沙弥香
…?
檜原 緑
あー…えっとー…ゆきまる、今はゆかりの飼い犬なんだよねー…。
清水 沙弥香
へ、そうだったのですか?
清水 夢香
ゆきまるって…犬だったの…?
深森 七都
え、初めて知ったんだが。
檜原 緑
ゆきまる本人も隠して居たかったらしいけどー…沙弥香の発言で…ね?
清水 沙弥香
あわ…す…すみません…!
欟魅 ゆかり
でも…ゆきまるが犬だってことは見た目でわからなかったの?
檜原 緑
人間に変装してたからね。
深森 七都
そうだったのか…。
欟魅 ゆかり
でもまあ…事実はわかったことだし…
ゆきまるの能力を使って…なんだっけ?
檜原 緑
物分りが早い…。
清水 沙弥香
えと…お偉いさんに変装を。
深森 七都
おお、それ良いかもしれないな。
清水 夢香
…これで…決まり?
檜原 緑
うん。それでいいんじゃない。
凄くいいと思う。
清水 沙弥香
では、実行の準備をしましょう!
欟魅 ゆかり
はい。
返事はしたけれど…できる気がしなかった。
「救おうとしたが救えなかったんだぞ。」
「本当に今回で救える?」「この1日で?」
「能力もろくに使えないのに?」
「子供だけで何が出来る?」「馬鹿馬鹿しい。」
「無力のくせに威張ってんじゃねえよ。」
「話が出来すぎている。」「夢のまた夢じゃんか。」
色んなマイナスな考えばかりが過(よ)ぎる。
その中で1番最悪なのが、

        「…皆殺し?」

いや、何を今更最悪だと思っているのだろうか。
自分には…関係ないはずなのに…。
欟魅 ゆかり
…。
私以外はやる気満々に準備をしている。
皆、成功を確信しているのだろうか。
…いや、失敗を恐れているだけかもしれない。
もっといい方法はないのだろうか…。
そして、ふと思った。
「…催眠術で皆を救えないか…?」
はあ…何故助けようと必死なのだろうか。
それに、都合良く催眠術ができる人なんて…
あれ…?夢香の能力…って…。
欟魅 ゆかり
あ、あの!
深森 七都
うお、どした。
清水 沙弥香
何か良い案が?
欟魅 ゆかり
夢香の能力って、サイコキネシスと
テレキネシスでしたよね?
清水 夢香
…うん。
欟魅 ゆかり
それを利用して、催眠術とか…できないでしょうか?