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第5話

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「おい!お前ら!居たぞー!」
「あ…!」
「に…逃げなきゃ…!」
『捕まったら終わりなのに…全力で走れないの?』
「はぁ…はぁ…も…う…つ…疲れた…。」
『…もう追ってきてないからそこで休みなよ。』
「うん…。」
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欟魅 ゆかり
でも…緑になら話せるかな。
檜原 緑
ほんと?
欟魅 ゆかり
なんか受け止めてくれそう。
檜原 緑
そ、そうですかな。
ちょっとふにゃっとした笑顔。
照れてる…のか?
少し可愛い…。
そう思った自分が恥ずかしかった。
欟魅 ゆかり
でもやっぱり今はダメ。
檜原 緑
うー…。
檜原 緑
じゃあ、もっと信頼されるように
頑張ろーっと。
欟魅 ゆかり
なんでそんなに私に構うの。
檜原 緑
んー…好きだから…かな?
欟魅 ゆかり
…は。
檜原 緑
友達として!
欟魅 ゆかり
あ…ああ。
なんだよビビらせやがって…。
いちいちドキッとしちゃうじゃんか…。
檜原 緑
僕、ここまで大切だって思える人は
初めてかなー。
欟魅 ゆかり
…え?
檜原 緑
ほら、能力持ちだし、
人に嫌われやすかったんだ。
檜原 緑
こんなにすんなり認めてくれるのは、
ゆかりが初めてだし、なんだか、親しみやすくて…。
欟魅 ゆかり
…。
檜原 緑
あ、ごめん、1人で話し始めちゃって。
欟魅 ゆかり
(私も…。)
檜原 緑
…ゆかり?
欟魅 ゆかり
私も…ここまで想ってくれるなんて、
初めてだよ。
欟魅 ゆかり
なんか…有難う。
檜原 緑
えー?感謝なんて僕なんかがされるものじゃないよー。
欟魅 ゆかり
感謝は誰だってされる権利はある…。
欟魅 ゆかり
良い行いをされたと認められているのだ
と思うよ。
緑の目に涙が滲む。
檜原 緑
僕、ジーンと来る言葉を聴くとうるっと来ちゃうんだよね…!
きっと誤魔化しだ。
嬉しいのだろう。
多分、こういう言葉が初めてなんだ。
欟魅 ゆかり
嬉しい?
檜原 緑
ゆかりの口から聴けて嬉しいよ…!
欟魅 ゆかり
…そ。
檜原 緑
相変わらず素っ気ないなぁ…。
欟魅 ゆかり
外側から見て素っ気なくても、
内側から見たらあたたかいかもよ。
檜原 緑
…???
檜原 緑
えっとー…つまり?
欟魅 ゆかり
つまり、そゆこと。
檜原 緑
説明になってない…!!!
緑は鈍感(どんかん)だ…。
そのくせ自分は鋭感(えいかん)だ…。

なんか…私達って真逆なんだな…。
欟魅 ゆかり
ふふ。
檜原 緑
あ…!
欟魅 ゆかり
ん…何?
檜原 緑
わ、笑ったよね?今笑ったよね?!
欟魅 ゆかり
…そんな大騒ぎする必要ないでしょ。
誰だって笑うんだから。
檜原 緑
ゆかりの場合レアなの!!!
欟魅 ゆかり
あそ…。
檜原 緑
んうう…写真に収めておきたかった…。
欟魅 ゆかり
それは勘弁。
檜原 緑
ケチんぼ!
欟魅 ゆかり
欲張り。
檜原 緑
な…?!
なんだろうな…。
緑と話してると…時間を忘れて気が楽になる。
欟魅 ゆかり
それより、熱とかは大丈夫?
檜原 緑
んえ?ああ、熱ならゆかりと話して
引いたから大丈夫!
欟魅 ゆかり
…そ。良かった。
檜原 緑
ゆかりこそ大丈夫なの?
欟魅 ゆかり
大丈夫だよ。
檜原 緑
良かった!じゃあ安心して帰れる…
ポタッ
ポタポタポタ
檜原 緑
ね…。
ザァーーーーー
欟魅 ゆかり
…帰れなさそうだけど。
檜原 緑
…。
檜原 緑
もう仕方ない!お泊まり会だーーーっ!
欟魅 ゆかり
…え…えええ?!