人生で初めて、手紙を書きます。
一生懸命書きました。
受け取って下さい。
君は、僕を覚えているだろうか?
僕は、君を忘れたことはありません。
最近、君に逢いたいくて仕方がありません。
ーなぜかって…………
それは、最近、君に似た人を見たから・・・
そしたら、君に逢いたいたくて
しょうがないんです。
ー君は、僕が渡した"アンティークキー"
を持っていますか?
いつかまた、君に逢えたらその"鍵"を
「僕の鍵」と「君の鍵」を交換して、君に"贈りたいプレゼントがあります。
いつか、デビュー出来たら
君に逢って、直接渡したい
そう思っていました。
やっと、僕もデビューして
お仕事を色々させてもらい
日々、楽しくやってこれて、
ー今、やっと、"君に逢える"
気持ちになりました。
僕の気持ちを込めて…………
あのころのと変わらない
岸優太より
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。