同日、都内某所_______
とあるバーらしき薄暗い店内にズズ...と黒いモヤが現れ、更にその奥から重傷を負った死柄木が這い出てくる。
死柄木「ってえ.....両脚両腕撃たれた...完敗だ...」
彼はブツブツと何かを喋りながら痛む身体に顔を歪ませる。
死柄木「.....平和の象徴は健在だった....!話が違うぞ先生...........」
するといつの間にか電気が付いていたモニターから違う男の声がする。
??「違わないよ、ただ見通しが甘かったね。
ところで....ワシと先生の共作 脳無は?回収してないのかい?」
地に寝そべる死柄木の背後で黒いモヤがスッと黒霧に戻り、彼は静かに返答する。
黒霧「吹き飛ばされました、正確な位置座標を把握できなければ、いくらワープとはいえ探せないのです。」
??「せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに....まァ...仕方ないか...残念」
するとその言葉に死柄木は思い出したかのように少し顔を上げ、弱々しく口を開く。
死柄木「パワー...そうだ...1人...オールマイト並みの速さを持つ子どもがいたな.....まあ...もう1人のチート女の...仕業でもあるが.........」
??「..........へぇ」
黒霧「私の個性も通じぬ程の速さと個性各々の強さも半端なものではありませんでした」
死柄木「それに....あの女.俺の名前を知っていた.....個性を使いやがったか....?」
??「......へぇ、興味深い、ウチに引き込むのもいいかもしれないね」
翌日、襲撃事件の処理等の影響で臨時休校となったので
私は個性を乱用し疲弊した身体を休めるという名目で一日中ゴロゴロする事にした。
お昼ご飯を食べ終え、日向でウトウトしていると突然ソファに置きっぱなしにしてあったスマホの着信音が鳴った。
『はいはい今出ますから〜(´-ω-`)』
私はゆっくりと起き上がり、寝ぼけ眼でスマホの通話ボタンを押す。
『はいあなたですが、』
オールマイト「もしもし、あなた少女で合ってるかな?休日に突然の電話で申し訳ないのだが、ちょっと急用があって....」
『オールマイト先生からの電話ならスーパーウェルカムだからええですよん✌︎('ω'✌︎ )....して、急用とは?』
オールマイト「昨日の襲撃事件について、警察の方が事情聴取をしたいとの事でね、、__________」
電話の要点をまとめるとこうなる。
昨日の襲撃事件について警察署の方で事情聴取を受けて欲しいとのこと。
警察の方が自宅から警察署、警察署から雄英高校の送迎をしてくださるとのこと。
明日の授業は公欠扱いされて、あなたちゃんはハッピーだということ。
電話越しのオールマイトの声はいつものようなハキハキとした口調ではなく、昨日同様少し力のない感じだった。
きっと彼のことだから、心配しても「大丈夫!」の一点張りだろうし、
とにかく休養してもらいたいの一心だった私は早めに用件を確認して電話を切った。
次の日(展開激速)
送迎してくれる警察官、ムキムキマッチョだといいなぁ〜筋肉いいなぁ〜
と、出発準備を済ました私はソファでゴロゴロしながら朝からよからぬ妄想をしている。(おい)
相澤先生も実は筋肉あったりしてぇエヘヘ( ^∀^)などと考えていると、
ちょうど朝9時に家のインターホンが鳴り、警察の方が迎えにきてくれた。
『今日は送迎ありがとうございます。よろしくお願いします(^◇^)』
私は運転手の方にきちんとお礼と挨拶をし、乗車する。
あ、ちなみにパトカーではなくちゃんとした普通車です(^-^)v
塚内『いえいえ、今日はわざわざ時間作ってもらってごめんね!あ、僕は警察官の塚内直正です』
『塚内さんよろしくお願いします〜( ◠‿◠ )』
塚内さんはとても気さくな方だったので、警察署に着くまでの20分程度、車内でダラダラと会話をした。
警察署に着くと塚内さんから簡単な説明を受け、広々とした会議室に通される。
事情聴取は思ったより長くはなく、私が個性で垣間見た死柄木の情報を主とした内容だった。
1時間程度(あれ...長い?)で事情聴取が終わり、会議室を出ると、
ドア横の廊下のベンチで待ってくれていた塚内さんの案内で駐車場に向かう。
『あ"〜〜緊張したあ"〜〜〜(´Д` )』
警察署を出るなりそう言う私を横目に塚内さんはクスッと笑う。
塚内「お疲れ様、あなたちゃん。...っと、そうだ、」
塚内さんはそう言うと私を車に乗せ、学校へ向かわず何故か広々とした公園に車を止めた。
ちょっと待っててね、と言い車から降りていった塚内さんを待つこと数分、
お待たせ、と言って運転席に座った塚内さんの右手にはなんとも美味しそうなクレープが。
塚内「みんなには内緒だよ、はい、お疲れ様のご褒美」
『え"ッッ!?いいんですか!?!ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)』
私は塚内さんから有難くクレープを受け取り、学校に着くまでの間、至福のクレープタイムを味わった。
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圧倒的画力の無さを体現した女、どうもわにです。
12月に公開されたヒロアカの映画、観た方います??
やばくないですか???
あんまり言うとネタバレになっちゃうので内容については触れませんが、
やばい、轟焦凍の沼にハマる(とっくにハマってる)
もう、、、なんていうか、、、轟みハンパないしもう全力で頭撫でくりまわしたい欲望との戦いだった←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。