そして遂に皆さんお待ちかね、ドッキドキの結果発表の時が来た。
まず1つ言わせて?ね??
))))))))最下位除籍処分なんて入学早々鬼かよ((((((((
まぁでも…
『…………気持ちは分からなくはないかも』
独り言でそう呟いた言葉に、私のすぐ横にいた相澤先生はピクッと反応した。
相澤「なぜそう思う。」
『…なんだろ…、こう、半端な夢を負わせ続けるほど、残酷な事はないって思ったんですよね?先生は。』
相澤「………そうだな。」
私は深く考えていそうな、そうでもなさそうな先生の顔から目線を外し、
テスト記録を元に自分の個性で瞬時に計算して導き出した順位のデータを先生に渡す。
先生は私からデータの入ったチップを受け取ると、投影機に入れながら生徒の目の前まで歩いていく。
相澤「んじゃ、パパッと結果発表。」
先生がそう言った途端、少しざわついていた周りが一気にシンと静まりかえり、空気が重くなるのを感じた。
………そりゃそうよね、除籍処分なんて嫌よね( ´_ゝ`)
相澤「トータルは各種目の評点を合計した数だ。」
先生は慣れた手つきで投影機を起動する。
その時、先生は唐突に思い出したかのようにこう言った。
相澤「…ちなみに除籍はウソな」
ハッと鼻で笑う先生に、みんなは一瞬目が点になった。
そして…………
『…………はぁぁぁぁぁああああ!!!!???!?!?』
天哉「はぁぁぁぁあああ!?!?」
お茶子「はぁぁぁぁあああ!?!?」
百「…………。」
『言わんのかいっ!』
百「あんなの嘘に決まってるじゃない。
考えれば分かりますわ。」
は?え!?…待って私なにも考えてなかったわ←←←
『でも、、よかったね出久くん!∩^ω^∩』
出久「っっっはい!!!」
出久くんは顔を真っ赤にしながら恐ろしいほどキュンとする笑顔で返事をしてくれた。
…………ちょいまち、私そろそろ死ぬ_:(´ཀ`」 ∠):
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。