第6話

欲望と金欠度が比例するのってあるある?
3,023
2019/09/17 10:29
先生が去った後も特に行くあてがないのでしばらく教室で待機していると、








突然教室のドアが開き、もう行ってしまったと思っていた相澤先生か戻ってきた。








『?どうしたんですか??』








相澤先生は「ちょっとな。」と言いながらゆっくりと私に近づいてくる。








そして私の席の前まで来ると立ち止まり、「これを腕につけろ」と私に1本の腕輪を渡してきた。








渡された腕輪は思ったより軽く、中央にエメラルド色の球体が埋め込まれていた。








『…………なんです?これ、』








相澤「これは付けた人間の個性を弱める効果がある。


あとこの腕輪は対になってて、相手に命の危機が訪れると


真ん中の球体が赤く光る仕組みになってるんだよ」








わたしがまじまじと腕輪を見つめながら左手につけるのを見た相澤先生は、また話を続ける。








相澤「俺はもう1本の腕輪をつけておく。お前の個性上、敵に狙われやすいからな」








なるべく風呂以外はつけておいてと言われ、はーいと快く返事をしたけど、



ちょっと待て、









『それじゃ先生まで個性弱くなっちゃいませんか??』









相澤「俺の方は無効化されているから心配は要らないよ」



さすがだね(^ν^)








そんなこんなで私と先生は皆の待つグラウンドに向かった。








先生いわく、


“限られた授業時間を有効活用しないと合理s”((以下同文










-------------------------------------→→→→






陽の光に照らされ一層きらきらと輝く腕輪を眺めながら、








私は先生に連れられ制服姿のままグラウンドを歩く。








するといきなり前を歩いていた先生が立ち止まるものだから、


つんのめった私は重力に従うまま先生の背中にダイブしてしまった。








『ぬあっ!!!』








保身反応からか、私はそのまま先生の腰辺りを両腕いっぱいにガッチリと抱きしめる。








あ、先生めちゃくちゃいい匂いする(´ω`)








相澤「おい神明、離せ。」








『合理性に欠けるので嫌です』←









相澤「おい。」








『うそですごめんなさいはなれます、はい。』








なんて言ったらいいか分からないけど、とりあえず先生の威圧感が凄いので、私はパッと腕を離した。








相澤「神明。」








『はいなんでしょう!なんでも言ってください(゚∀゚)』








相澤「放課後居残り決定ね」








『ゑ』







----------------------------------------------------------------------

さきほど夢主ちゃんが受け取った腕輪なんですけど、



イメージ的には『西遊記の孫悟空が頭につけてる輪っか』の、腕輪バージョンだと思ってください!🙏🙏🙏🙏

プリ小説オーディオドラマ