あなたside
センラの話によれば、どうやらバイト帰りらしい。
こんな遅くまでバイトだなんて私なら寝てるわ…←
さらにセンラもご飯がまだのようだ。
って………もう!!
センラが目の前にいるのにバカな事を考えるなんて…………!
無理に決まってるんだから。平常心…平常心……。
感情をコントロール出来ないなんて惨めだ。弱いんだ。
ましてや他人に取り乱されるなんてダメだ。
すぅ…っと空気を吸えば心も落ち着いた。
センラはどうしたことか、口をモゴモゴさせている。
なんだろう?どうしたんだろ?
おかしい…………たったそれだけの事なのに……
なんでこんなにも脈が速くなっているのだろう…
あぁ………その笑顔はダメだって………
私は改めて思った。
センラの笑顔には敵わない…
その笑顔に弱いんだと…………
紛らわせなきゃ………。
お菓子お菓子………。
別のことに集中すれば、余計な考えは消えていった…。
チョコレートは…確実に太る……。
グミ……。いいかもな…。
センラがいきなり笑いだしたからビックリした…
絶対…心臓が飛び跳ねたよ…………。
どうしてくれるんだ!!
まぁ、いいけど…。
当のセンラはまだ肩を震わせている。
そんなに面白いことなんてあったか?
そんなに食べないのにお菓子食べるわけないし……!
他の人だったら確実に蹴り飛ばしていただろう。
いや、やっぱり許さん。
ボスッ…!!!
脇腹を軽く殴ってやった←
まぁ、センラは厚着してるみたいだし、大丈夫だろう。
なんて思っているのがバレたのか、センラはこちらを
と見ていた。
え、キモっ……………。何なんだあいつ。
軽く殺意を抱いたが、それもすぐに消えた。
お菓子………どうしようかな……。
と、さっきのセンラの言葉に頬が緩んだ。
一緒にご飯……食べられるんだ…………。
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コンビニ弁当って食べる時、温めたる派なんですけど、この前ひどかったんですよ。
温めてはもらったんですけど………
箸がなかったんです。
『付けてもらえなかったのか……。』ってなりましたね( ˙-˙ )
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!