あなたside
スマホを見れば今は深夜1時…。
両親はやはり帰ってこない。
帰ってこない人を待っているなんて馬鹿みたい。
でも……必要としている…あんな人でも…親だから…
あぁ………これが………『寂しい』………って事か…。
一人で全部しなくちゃなんだよな……。
私にできる事……。
料理に洗濯…掃除にその他いろいろ…。
料理はご飯を炊く事ぐらいならまだできなくもない…。
たぶん…。
洗濯………。ネットで検索すればいいのかな…。
しかし問題があるのは洗濯機ではなく……
洗剤のようだ……。
どんだけ数があるんだよ……。
いち…にぃ…さん…
数えてみればその数なんと10本…。
お母さん………。なんでこんなに……。
いや…もう捨てられたも同然なのだ。
今更……お母さんなんて呼べない…。
だって…『一人』なんだから…
一瞬……目頭が熱を帯びた。
人差し指でスッと拭えば…すこし濡れていた。
もう……泣く必要はない…。
頑張らなきゃ…………
さすがに深夜に掃除機とかかけたら近所迷惑だな。
一発で苦情が飛んでくることだろう…。
でも…そもそも掃除とかやる時間帯ではないな…。
明日も学校があるわけだし……。
あ。お風呂……。どうしよう…。洗ってないよ…
面倒くさいなと思いながらもお風呂場へ向かう。
お風呂のフタを開けてビックリ。
感謝しろってことか…?
とりあえずお風呂のスイッチを入れて沸かす。
リビングへと戻り、暇になったからなんとなくテレビをつけてみた。
深夜だからとくに面白そうな番組はなかった。
つまんな………。
仕方なくスマホを取り出してネットサーフィンしていた。
❅॰ॱ.•*¨*•.¸¸♬❅॰ॱ.
今の状態には全く合わない音楽が流れた。
お風呂が沸いたようだ。
入ろ………。
重くなった体をのそっと持ち上げ2階に上がる。
自分の部屋に行き、着替えを取り出してお風呂場へ歩いた。
お風呂に入りお湯に浸かる。
温かさが心にまで浸透していくのが分かった……。
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時々、お風呂に入りながら小説書いてたりします。どうでもいい事をすみません。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。