センラside
坂田とはついさっき別れたばかり。
てか、あの元気さはどこからか湧いているんだ…
坂田は『じゃあ、また後でなー!』って言って猛ダッシュで教室へと消えていった…。
正直、めっちゃビビった……。
なんか悔しい…←
なんて勝手な事を思って歩く。
気のせいか…?
教室のドアのところまで行くと、中にはあなたが一人でいた。
って…一人ではしゃいで挙動不審すぎるな…。
なんてバカなことをしてたら…
『はぁ……』
ため息らしき…いや、ため息が聞こえた。
それもかなり大きめの…。
俺がここにいることは多分バレてないだろうし…
かと言って教室には誰もいない……。
誰もいないからと思ってしたため息なのだろう。
そうやって一人で抱え込むんか………。
毎日毎日…自分の感情を抑えているのかもしれない…
疲れてるんやな………。
またしても勝手なことを…。
もしかしたら違うかもしれないのに………
でも…。どっちにしてもあなたは疲れていると思う。
責任も全て自分で抱え込む。
前もそうやったのに………。
それがずっとなんやったら…。
なかなかのメンタルの持ち主だろう。
でも………。もしかしたら……
もうとっくに心が壊れていて……
あなた自身も気づかないくらい手遅れなのかもしれない…。
考えすぎ…思い違い…勘違い……
そんな単語が次々に浮かんでくる……。
それと同時に浮かんでくるのがあなたの顔。
その顔はたまに見せる可愛い笑顔ではなく……
『無表情な顔』
それでいて…少し悲しそうなんだ………。
俺にできることってなんかあるんかな………。
たとえ思い違いだとしても……。
笑っていたほうが絶対楽しい。
その無表情も笑顔にさせたい………。
君の為………そして…ちょこっと俺の為でもある。
可愛い顔見たいもんね〜(((
『ため息つくと幸せが逃げる』
そう言えば、あなたは一瞬、ゴミを見るような目で見てきた………。
でも、すぐにその瞳には暖かさが宿った。
わざとツッコまれるように『朝はおはようや』って言ったら案の定。
笑ってくれた…。
その笑顔をほんとは独り占めしたい…。
しかし、まだ彼氏とかでもないのにそんなことよりはできない。
小さな疑問…というか嫉妬のようなものがこみ上げた。
『他の男の前でもその笑顔を見せてるんですか?』
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最近、投稿する時間帯が遅くなってしまい申しわけございません。これと言った事情はないんですけどね……(((すみません。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!