これは私が中学生の時の話
私は中学の時、心の底から友達と言える親友がいた
その子の名前は葵
葵は私の親が有名人だからって特別扱いせずに普通に接してくれたんだ
私が親から虐待されてたのは小学校の時くらいからだった
こんな日常的な会話がすごく楽しかったんだ
ある日
葵には話してもいいかなと思った
だから
葵は真剣に私の話を聞いてくれたんだ
葵は泣きながら
私にとってその言葉がどんなに嬉しかったか
けど、相談したのが間違いだった
それから2週間後
葵が急に学校に来なくなった
そして放課後、葵の家のインターホンを押した
ピンポーン
ガチャ
葵の顔を見ると
げっそりと痩せていて顔色も良くない
私は走って家に帰った
そしてベットの上で思いっきり泣いた
しばらくしてから親に聞かされた一言
それは
私はびっくりした
お母さんに葵の話なんてしたことなかったのに・・・
私はわかってしまったんだ
葵のお父さんの会社を倒産させたのも
お母さんをクビにしたのも全部私のお母さんとお父さんがしたっていうこと
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。