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第1話

片想いの花びら
1,063
2022/09/21 08:57
私は、あの日からある奇病にかかっている。
あの、春の終わりから・・・
(なまえ)
あなた
礼君!マイキー君!
来たよ〜
マイキー
マイキー
お!遅いじゃんあなたの下の名前
(なまえ)
あなた
ごめんごめん!
(なまえ)
あなた
こんにちは!れいくん!
礼二郎
礼二郎
ん。
マイキー
マイキー
家上がれよっ!
(なまえ)
あなた
うん!お邪魔します!
礼二郎
礼二郎
じゃ、俺はお邪魔虫だろうしバイバイ
(なまえ)
あなた
なっ!/////
マイキー
マイキー
おう!晩御飯までには帰ってこいってじいちゃんが言ってたぞ〜
礼二郎
礼二郎
ん〜。
俺は佐野礼二郎だ。
マイキーこと佐野万次郎は俺の兄貴だ。
俺の兄貴はケンカが強くてカリスマ性もあるからみんなが兄貴の元へ行く。
それは俺が好きなあなたの下の名前も例外ではなかった。
俺があなたの下の名前を好きになった理由は特別なものでもない。
ただ、毎日容姿は似てるのに兄貴と違って全く笑わないし愛想もないと俺はよく言われていた。
そんな毎日があなたの下の名前が来たことによって変わった。
あなたの下の名前は俺たちを比べるなんてしなければ最初は警戒してひどい態度を取っていたのにそれすらもヘラッと笑ってみせちゃうんだ。
けど、案の定あなたの下の名前のあの綺麗な瞳には兄貴しか映っていなかった。

そんなことをもんもんと考えていると後ろからあなたの下の名前の泣き叫ぶ声が聞こえた。
走っていってみるとそこにはいつもの面影など微塵も感じ取れないほど血だらけの
兄貴がいた。
(なまえ)
あなた
ヤダァァァァ!!!!!!
やだよぉ。置いてかないでよぉ!
マイキー君っ!マイキー君っ!!!!!!
やだ。やだよ。

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