奏「俺ね、メンバーにはこの関係のこと言ってもいいのかなって思うんだ」
夜ご飯を食べている時に突然言われた言葉に、思わず手が止まる。
大河「恋人だってこと?」
奏「うん。」
大河「…大丈夫なのかな」
奏「怖いけどさ、何だかんだ優しいじゃん、あの5人」
大河「それはそうだけど」
奏「あと、バレるのは時間の問題じゃない?その時に、せめてメンバーは味方でいて欲しいじゃん」
大河「それは確かに…」
奏「もしメンバーが嫌がるならこの関係を終わらせるしかないし、理解してくれるなら今のままでいいわけじゃん?」
大河「うん」
奏「それに、今のこの時期だからこそ隠し事は無しにしておきたくない?」
大河「奏のおっしゃる通りです」
奏「じゃあ…」
大河「明日、メンバーに言ってみようか」
ということでメンバーにカミングアウトすることを決めた俺たち。
俺らが恋人だと聞いた瞬間のメンバーの表情に不安を抱いたのか、奏が俺の手を握ってきた。5人はそれぞれ何かを考え込んでいる様子だ。
最初に口火を切ってくれたのはリーダーの影だった。
影山「まずは話してくれてありがとう。まさか2人がそんな関係だったなんてびっくりしちゃったな…」
奏「今までずっと隠しててごめんなさい」
大河「俺も。ごめんなさい」
影山「なんで隠してたの?」
奏「それは…」
大河「否定されるんじゃないかって、今まで積み上げてきた関係値が崩れるんじゃないかって…」
影山「そんなの話してみないと分かんねぇじゃん」
奏「怖かったんだよ。これは普通のことじゃないからさ、受け入れてもらえるわけないって。」
椿「普通じゃないって…普通って何?」
奏「え?」
椿「俺は素敵だと思うよ、2人が恋人なの。」
新「俺もさんせーい!」
横原「お前らはそれで幸せなんだろ?ならそれでいいじゃん」
基「横、良いこと言った!」
奏「みんな…」
影山「2人はさ…いつから付き合ってんの?」
大河「え、いきなり?」
椿「話の流れガン無視だったよね?笑」
影山「だって気になるじゃん笑」
椿「それはそうなんだけど笑」
新「俺も聞きたい、いつからなの〜?」
基「待った。その話、今日の夜にしない?」
大河「え?」
基「今日の夜、7人で焼肉行ってそこで聞こうよ」
影山「行こう!」
横原「え、俺帰りたいんだけど」
新「出た笑」
椿「じゃあ6人で行く?」
横原「待て。行かないとは言ってない」
基「何、来んの?笑」
影山「大河と奏のこと気になってんでしょ笑」
横原「まぁ、ちょっと」
全員「アハハ!」
影山「じゃあ今日は7人で飯な!」
もってぃーの提案で、久しぶりの7人ご飯が実現することになった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!