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第22話

エピローグ
34
2018/05/14 14:46
うちの家族は、どこにでもいる普通の家族。




ただ…










娘は、名も無き関係に。


息子は、先輩の彼氏という枠に。


母親は、初恋という運命に。







恋をしていた。











僕は、そんな家族に恋をしている。







早くに離れ離れになってしまった家族に。

















こうやって出会えたのは、その恋心が少し通じたからだろうか…?







誰もがみんな抱える恋愛事情に、

幸せが付き物かは、分からない。














それでも僕は、









「みゃ〜〜」







と、この家にお別れを言って、





離れることにする。










僕が出会ったどこにでもいる普通の家族。



彼らとの出会いは、
暗闇のどん底に落ちた日だった。







彼らとの別れの日は…





恋愛事情が綺麗に、音楽になって…






鳴り響いていった日だった。

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