第27話

第7話〜5〜
14
2021/07/28 08:28
ライア
ここが一番奥の場所だ
ライア
ここらへんには最近来たばかりの亡霊がいるはずだ
ルフェ
うわ、多いなぁ
アザミ
結構いるのね
かなと
たくさん…いる…
ライア
なにせ現代社会はめんどくさいからなぁ
ライア
いじめとか、ストレスとかで病んじゃったりして自殺するやつが多いからなぁ
ライア
寿命で死ぬやつもいるけどな
アザミ
現代社会ならではの課題って感じね
ルフェ
ここに目的の子はいるのか?
ライア
いると思うぞ
ライア
たくさんいるから手分けしたほうがいいか?
かなと
………
アザミ
…?かなとさん?
ダッ…!
アザミ
かなとさん!?
かなとはものすごい勢いで走っていった


何かを見つけたかのように


そこに吸い込まれていくように


彼は走っていった

かなと
ハァハァ…
かなと
(あの姿にあのネックレス…)
かなと
(あれは…)
かなとがたどり着いた場所


そこは…


とてもきれいな場所だった


一面お花が咲き誇り、真ん中にはきれいな噴水が


きれいな景色を囲うように並んでいる大きな木


かなとは今までにない声で叫んだ
かなと
まなっ!!!
まな
っ!
彼女はビクッと驚いてこちらを振り向いた


間違いない


間違えるわけない


あの後ろ姿はもちろんだが


首にかけているネックレスは俺がプレゼントしたものだからだ
まな
…かな…と?
かなと
まな…!
まな
かなと!!
彼女はこちらに走ってきて、俺に抱きついた
まな
かなと…!会いたかったよ…!
かなと
まな…まなっ!
「にん…げん…」
かなと
っ!
その雰囲気をぶち壊してくるかのように現れたのは、亡霊だった


「にんげん…からだ!」
かなと
…っ!
まな
か、かなと!
亡霊は俺に襲いかかってきた


俺の体に乗り移る気なのだろう


俺は何もできずに戸惑っていた


もう…終わりか…


そう思い目をつむった


しかしこれと言って特に何もなく、おそるおそる目を開けた
???「危なかった…」
かなと
…え?
アザミ
一人で勝手に行かないでよね!
かなと
アザミさん!
まな
アザミさん!
「じゃま…するなぁ…!」
ドゴッ!
「ぅ…ぐ…」
亡霊は、倒れた
ルフェ
アザミに攻撃するやつはユルサナイ
アザミ
ルフェ、早かったわね
ルフェ
アザミに何かあったら俺が困る
ライア
全く…みんな自分勝手すぎだろ
ルフェ
あ、忘れてた
ライア
忘れんなよ!
まな
あなたは…管理人さん!
まな
え!え!どういうこと!?
まな
なんで管理人さんがここに!?
まな
そもそもどうしてアザミさんたちが!?
まな
なんでかなとはここにいるの!?
まなは突然の出来事過ぎて頭が混乱していた


アザミたちは今までのことをまなにすべて話した
まな
な…なるほど
まな
かなとはもう死んでしまったのかと…
かなと
勝手に殺すなよ
ライア
まぁでも、ここにいたら死んだと思うわな
かなと
そうですけど…
ライア
あ、言うの忘れてた
ライア
そろそろ、かなとはここから出なければならない
かなと
え!?なんで!?
ライア
冥界はそもそも亡霊が来る場所
生きた人間が来る場所ではない
ライア
その行為は自然の摂理に反する行為だからな、ほんとはお前は消されているはずだ
アザミ
存在が消えるからあなたを覚えている人もいなくなるのよね
かなと
そ…そんな
ライア
だから、早く帰れ
まな
…お別れか
かなと
うん…
まな
また会えるかな…?
かなと
何が何でも会いに来るから!
まな
絶対だよ!
かなと
あぁ…絶対!
ライア
それじゃあ元来た場所に返すから…行くぞ

シュンッ


音がして気がつくとそこは元来たアザミの家だった
かなと
ライアさん
かなと
またまなに会いに行ってもいいですか?
ライア
……
ライア
あぁ、いいぞ
かなと
…!ありがとうございます!
アザミ
会うたびに私、家開けるようかしら?
ライア
いやその必要はない
ライア
これを渡しておこう
ライアはかなとにあるものを渡した
かなと
…これは?
ライア
俺と通信することができるブレスレットだ
ライア
それで話してくれればいつでも会えるようにセットしておいてやろう
ライア
冥界の方には俺から話しておく
神様の方にもな
アザミ
私からも神様の方に話しておくわ
かなと
ありがとうございます!
アザミ
さぁ、早く帰りなさい
かなと
はい!ありがとうございました!
かなとは走って帰っていった
ライア
んじゃ、俺も帰るわ
仕事が増えたから
アザミ
じゃあ、またね
ルフェ
またな〜
ライア
おう
ライアは光に包まれて帰っていった
アザミ
それじゃあご飯にしますか
ルフェ
んー…つかれた…
アザミ
好きな人のためにあんなに必死になるなんてね
アザミ
それほど大切な人なのね
ルフェ
みたいだなぁ
アザミ
私はそんなことされたことなかったから
ルフェ
俺はアザミが危険な目にあったら助けに行くよ
命がけだとしても
アザミ
…ありがと
ルフェ
うん
アザミ
じゃあご飯にするわよ
ルフェ
はーい
大切な人に会いたい


アザミにはそれがわからなかった


それはアザミの過去のせいでもある


それでもアザミにはルフェが今大切な人となっているのかもしれない


アザミに唯一寄り添ってくれるのはルフェだけだからである


ライアもその存在かもしれない


アザミは大切な人が一体誰なのかを再確認して、心に留めておいた








第7話〜END〜