病気のことを、自分の中で下した決定を、みんなに思い切って話した。
見てたらわかるんや。
みんなには才能がある。
将来がある。
たくさん、叶えて行ける夢がある。
そこに僕がいることで、
叶えられる夢まで、奪ってしまうことになるんじゃないか。
やったら早い方がいい。
1歩進む前に、僕がいなくなればいい。
今までずっと、夢を叶えたいと思ってた。
たった一つ、
大切な仲間と一緒に、デビューしたいって思ってた。
でも、初めてだった。
大切な仲間の夢を、叶えてあげたいと心から思った。
そのために、僕はここにおったらあかんねん。
自分を犠牲にしても叶えてあげたいと思うほど、大切な仲間だから。
でも、
間違ってると言われた。
「しげがおらな」
そう、僕に言ってくれた。
僕も、みんなの夢の中に、入ってもええん?
そんな疑問は、優しい涙と、あたたかな笑顔がかき消してくれた。
「7人でデビューしよう」
初めてかもしれない。
僕は、本当に大切な仲間を見つけた気がした。
きっと、
僕が死ぬまで一緒にいるのかもしれない。
何の保証もないけれど、
みんなの笑顔を見て、そう確信したんだ。
もし、
あと1年なら。
この仲間と一緒に、僕は全力で生きよう。
全力で笑ってよう。
目を閉じたらほら、
もう想像ができる。
7人で立つステージ。
みんなを見ると、
やっぱり笑ってた。