ユニットが決まった時、信じられないほどうれしかった。
でも、センターを任された時、
うれしさの半面、不安と心配が募った。
ー「もってあと1年でしょう」
先生のそんな言葉がよぎる。
もし、
僕がこのユニットの中にいたら、
センターとしていたら、
迷惑をかけることになるんじゃないか。
あんなに嬉しそうな3人と、
あんなに喜んでくれている年上の3人を、
僕は、悲しませることになるんじゃないか。
おとんとおかんの、悲しそうな顔が、みんなの笑顔と重なる。
そうやねん。
それやったら、
僕は、夢を叶える必要なんてない。
もともと僕は、
デビューなんて夢、叶えられるような人間じゃないんや。
おとんとおかんだって、
僕がおとんとおかんの所に産まれてさえいなければ、
悲しくなることなんてなかったのに。
みんなを悲しませてばっかりやから、
これからは、
みんなの夢を、叶えさせてあげなきゃ。