第10話

神山side
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2018/04/10 19:00
神山
はぁっ!しんどっ!!

レッスンから帰って、自分の部屋でダンスの練習をしてた。

・・・してたけど、
10分もしてたらしんどくなってその場に座り込んだ。

レッスン1日やってからのダンスはアカンわ。



僕は昔っから体力がない。
小さい時から僕がすぐに疲れて動けなくなってしまうのを見て、先生も、周りの大人も、時には両親も、僕が怠けてるって思ってたみたい。

幼稚園の先生はそんな僕を強くならせようと、ダンスを習うことを親に勧めた。


本当にきつくて、やめたいと思ったことは何度もあった。

でも、ダンスは好きだった。

もっと上手くなりたいと思ったし、

将来はダンスができる仕事をしたいとも思った。


でも、体力がないことに変わりはない。

自分でもそのことが分からなくなって、ダンスや運動をしすぎて倒れてしまうこともあったから、


僕は怠けてるんとちゃう。

本当に、人と動ける量が違うんや。


そう、自分に言い聞かせるようにしている。



そんな僕が、ダメ元で送ってみたジャニーズのオーディションに、何と受かってしまった。

一応履歴書には体力がないってちゃんと書いたんやで?


でも、僕にもできるかもしれへんって自信がついた。



ダンスレッスンは正直僕にはしんどいし、途中で休憩してしまうことやってよくあるけど、
ほんまに楽しいし、

それに、僕には仲間がおるから。




やからきっと頑張れてるねん。

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