あたたかい気持ちの中、みんなを見た。
僕の言葉に、「へ!?」と笑い交じりに驚かれる。
そう言って小指を差し出すと、
みんながそれぞれの顔を見て、照れくさそうに笑って、
1人、また1人小指を差し出して、
7人でぎゅっと小指を結んだ。
淳太君が言って、「おおっ!」という声が重なって、
小指がぎゅっと強く結ばれる。
小指を離すと、口々に「恥ずー」とか「子供になったみたいやわ」とか、照れくさそうに笑って。
子供みたいに、
ただ、小指を結んだだけかもしれない。
仲が良ければ、一緒にデビューできる訳じゃない。
もうすでに、この7人は別々のユニットを組んでるわけやし、
でも、だったら、
だったら。
僕の感じていたことを、淳太君が言葉にしてくれた。
夏の暑い日だった。
僕は、初めて大好きな仲間と、
本気で夢を叶えたいと思った。