第28話

小瀧side
1,575
2018/02/26 11:20
ー「えぇっ!!」

レッスン室に声が響いた。






今日はダンスレッスンかと思ったら、僕としげと流星と神ちゃんだけ、別室に呼ばれた。

マネージャーさんが来るまで、分けわからんくらいドキドキしてた。

一体何があったんやろうって。

微かな期待と、半端ないほどの不安。


いつも僕らの仕事のスケジュールやら何やらを管理してくれはってる、ジュニア全体のマネージャーさんは、緊張してるからか4人1列でぎゅっと固まって座ってる僕らを見て、ニコニコ笑った。


マネージャー
何の話や思うやろ、なんの話やと思う~?
ニコニコしたままそう言って、もったいぶる。



何も言わずにマネージャーさんを見つめる。

一体何の話やねん!



僕らが何も言わないで見つめるのに耐えきれなくなったマネージャーさんは「じゃあ言うよ!」と咳払いした。
マネージャー
実はな、この4人でユニット結成することになったんや!!
はい、冒頭に戻る。


4人の声が、信じられないほど大きかった。

マネージャー
名前は7WEST!


一瞬で静まり返る部屋。
マネージャー
いや、実はな?他にも入れたいメンバーおったから7WESTやったんやけど、ま、呼びやすいし、このままでええかなって
この事務所、結構適当やんな?
マネージャー
それより!これからはこの4人で曲歌ったり、雑誌の取材やって増えるし、テレビに出る機会増えるで?
神山
・・マジで・・
藤井
嘘やろ・・

信じられないと、口々に言いながら、全員笑顔が止まらない。

マネージャー
じゃあ、また詳しい仕事決まったらすぐつたえるから。あ、そうや、あとで記念写真撮っとかな!久しぶりに新ユニット結成やからな!
あ、それから重岡
しげが呼ばれてしげが「はい」と顔を上げると、マネージャーさんは真面目な顔になった。
マネージャー
センターは重岡、お前や。7WESTは重岡が引っ張っていくんやで?

そう真剣に伝えた。
重岡
・・僕・・ですか?
戸惑うしげの背中を、神ちゃんが笑顔で叩いた。

「ぴったりや」そう言って。

僕も、流星も、同じように頷く。
重岡
・・頑張ります。これから、よろしくお願いします!!
しげは、僕らを見て、そして、マネージャーさんを見て頭を下げた。


そんなしげを筆頭に、僕らも、同じように頭を下げた。





ー「よろしくお願いします!!」

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