しげから、初めて病気のことを聞いた。
数少ない難病で、今は病気を治すためではなく、出来るだけ長く生きるために病院に行ってること。
ほんまにびっくりしたけど、同時に、胸が熱くなった。
やって、しげは、いつも笑ってていつも明るくて、
自分が病気やなんて、全く感じさせへんのやから。
しげは話し終わった後、涙を流してた。
初めて見た、しげの涙。
こんなことを話すのは、
こんなことを決断するのは、
どれほど大変だったんやろう。
胸の奥がじわっと熱くなって、しげを抱きしめた。
しげはびっくりしてた。
そう言うと、「え?」と小さな声が聞こえた。
強くそう言うと、後ろから照史がしげの頭を撫でた。
しげをゆっくり離して、向き合ってそう聞くと、
しげは迷っている様子だった。
迷いを見せたしげに、神ちゃんがそう言って涙をこぼした。
神ちゃんの強い声に、しげは肩を震わせて泣き出して、首を横に振った。
しげの本当の気持ちに、しんみりとした空気があたたかく変わった。
濱ちゃんの優しい言葉に、みんなが頷いた。
不思議やね、
まだ僕ら、仲良くなってそれほど経ってないのに。
7人がお互い大好きなんや。
この7人で、夢叶えたいって、
何故か思ってるんや。