第5話
四話 願い Ⅳ
楽とお父さんに伝えるとは決めたけど…
こんな事言って…大丈夫なのかな…?
もしかしたらお父さんは楽と話したりしているせいだとか…
言わないかな…?
なんか…理不尽な事で楽のせいにしたりしないかな…?
考え過ぎか…
臓炎病…
怖い…
いつ死ぬかも分からない…
こういう時…どうしたらいいの…?
お母さん…
そうこう考えているうちに家についちゃった。
車から出る前に、使用人に臓炎病になったことを伝えた。
驚かれたが、心配してくれていた。
今日は温めた豆腐ととナスのお味噌汁、骨抜きのホッケ、お粥。
和食だった。
いつも野菜を使ったスープとか、体にいいものだけど、今日は内臓や胃腸にいい物を作ってくれた。
使用人達も、私を慕っていてくれている。
私は一つ一つゆっくりと食べた。
私は好き嫌いをしない方だ。
でも、唯一ナスが好き。
そこも考慮してくれてる…
本当にみんなありがとう…
感謝してもしきれないわね…
完食した。
ガチャン
やっぱり。
今の時間は1:23。
高校は終わってないはず。
いつも楽は、給食を食べたらすぐ来てくれるの。
嬉しいけど、楽が心配。
ちゃんと勉強本当にわかってるの…?
でも、家庭教師の先生が来ない日とかは、勉強を教えてくれてる。
それに、本人曰く
らしい。
頭は良く、成績優秀、顔もまぁまぁイケメンだし…
楽は学校でモテてると思うな。
一応気遣いもできるし。
不良さえ辞めれば。
完璧なんだけどなぁ…
やっぱり聞くか…
怖い…
臓炎病だって知った時、どんな反応をされるか…
やっぱり、離れて行っちゃうの…?
そんなこと無いとは信じてる…
でも…やっぱり怖いんだよ…
ごめんね…?楽…