第19話

星が降った日
898
2020/01/01 19:22
グク
グク
おい、着いたぞ
you
you
…ん
ジョングクさんに肩をトントンと叩かれ、

暗くなった視界に光を入れる。

いつの間にか寝てしまったらしい。
you
you
…ここ
グク
グク
よし、楽しもー
フロントガラスの外に見えるのは、

カラフルな世界。
you
you
テーマパーク?
グク
グク
そ、王道だけど楽しいだろ?
そう言いながら、ジョングクさんは車から出る。

そして助手席のドアを開けた。
グク
グク
お降りください、お嬢様?
you
you
やめて恥ずかしい
グク
グク
照れるなよ
照れてない。と、おでこにデコピン。

ジョングクさんは大袈裟に痛がった。

そういうところは子供っぽいんだから。

そう思った時、ジョングクさんは手を出した。
グク
グク
手、繋ごう
you
you
…なんでよ
グク
グク
カップルっぽいじゃん
私は、はぁ…と溜息をつきながら手を握る。

その手をジョングクさんはスルリと変え、

俗に言う恋人繋ぎに。
グク
グク
こうじゃなきゃ
you
you
基準がわかりませーん
顔には出てないと思うが、心臓ばくばく。

まず手を握ったことなんて無いし、

こんな可愛い顔で、手はちゃんと男の人なんて

すっごく気付きたくなかった。
グク
グク
最初何乗る?
you
you
何でもいいよ
グク
グク
何でもいいはダメだろ
そういうところだ。と、私にデコピン。

大袈裟と言うか本気で痛いわばか。
そんなくだらない会話をしながら、

入場料を払ってゲートの中に入る。

入れば、カラフルな世界が視界いっぱいに。
you
you
うわぁっ
ほぼ初めてと言ってもいい光景に、

私は目をキラキラさせてしまう。
you
you
ジョングク!あそこ行こ!
グク
グク
うおっ!急に引っ張るなバカ!
最初は、子供っぽいところなんて思ってたけど、

入った瞬間に心が踊りだす。

これは楽しまなきゃいけない。
グク
グク
ってお前が行こうとしてるの超怖いんだけど
you
you
うるさい早く行こ
いややー…と、子供のようなジョングクさん。

そんなジョングクさんの手を引っ張りながら、

行列の後ろに並ぶ。
グク
グク
何でもいいって言ってたくせに
you
you
楽しくなってきたんだもの
初めてだし。と、笑いかける。

ジョングクさんは嬉しそうにくしゃっと笑った。
グク
グク
連れてきて良かったよ
you
you
あ、動いた
グク
グク
話を聞け

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