第4話

星が降った日
1,516
2019/06/03 14:02
you
you
何ですか…
グク
グク
いやっ…
何がツボなのか全然わからないけれど、

馬鹿にされているのは分かった。
グク
グク
見た目はおしとやかそうなのに、
中身はっ、意外と元気だなってっ…
え、それだけ?なんて言えないけれど、

そんな顔してる絶対。
グク
グク
ここでしたっけ
少し笑っているけど、切り替えジョングクさん。

私の部署の前で足を止める。
you
you
あ、あぁ、そうです
ありがとうございました。と、御礼を言って、

書類を受け取る。あ、重い。
you
you
すみません本当に
グク
グク
こちらこそすみませんでした
お互いにぺこりと頭を下げる。

もう終わりかと思ったら、そうでは無いらしい。
グク
グク
あの…後でお茶しませんか
you
you
お、お茶…?
グク
グク
少し、お話ししたいことが
クビか?私はクビの話をされるのか?

え、なに課長に逆らいすぎ?

会議中にお菓子食べてるのバレてた?
グク
グク
時間がある時で良いですから
you
you
は、はい
出来るだけ行きたくないです。

私の平々凡々な生活がドン底になるのは勘弁して。
グク
グク
じゃあ、また
you
you
はい、ありがとうございました
絶対死亡フラグだったわよねこれ。

そう思いながら、私は自分の机へ向かった。
グク
グク
…決めた
あの人にしよう。
今、俺は凄い最低かもしれない。

それでも今の現状から抜け出したいのは事実。
グク
グク
…あ、名前聞いてない
コーヒーをカップに淹れながら、はっと気付く。

やってしまった。

でも部署と顔は分かったから大丈夫か。
グク
グク
少し気が楽になったな…
シンクに両手をついて考える。

この先のことは不安だが、やらないよりはマシ。
俺は大きく深呼吸して、部屋に戻った。
you
you
やってしまった
ミラン
ミラン
何が?
you
you
いや、何でもない
コーヒーを片手にパソコンを眺める。

ジョングクさんの言葉が頭から離れない。

リストラか。リストラしか考えられないんだ私は。
ミラン
ミラン
魂抜けてるわよ〜
you
you
魂抜けるわこんなの
ズズズッ…とコーヒーを喉に通らせる。

ミランは頭に「?」を浮かばせながら、

キーボードをカタカタと打ち始めた。
課長
課長
仕事しろ
you
you
イエッサー
リストラされないように課長に好かれるように

振る舞えば、リストラ解消かしら。

今からでも間に合う…かな。
課長
課長
お前が素直に聞くのは驚いた
you
you
それって何気に傷つけてますよね

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