第16話

星が降った日
1,002
2019/12/30 19:39
you
you
靴は?
ミラン
ミラン
ワインカラーのやつ
you
you
それなら持ってるよ、スニーカーだけど
ならそれ置いて行きな。と、

アクセサリーを見ながら答えたミラン。

何故ミランはこんなに真剣になるのだろう。
you
you
たかが、デート…
ミラン
ミラン
たかがぁぁぁ!?アンタ分かってんの!?あのジョングクさんとデートよ!?デート!それに貴女は彼女としての自覚がない!こちとらデートする相手もいないんだっつーの!羨ましい!
お店の中だから少し音量低めだが、

めちゃくちゃ鬼の形相で迫られた。

まじ怖かったので素直に謝っておく。
ミラン
ミラン
ってかねー、アンタはダイヤの原石なのよ
you
you
ダ、ダイヤ?
ミラン
ミラン
もう少しお洒落して色んな人と話せば、『こんな美人いたか!?』とかなるのに
you
you
ちょっと意味わかんない
はっきり言えばアンタは美人。

ビシッと人差し指を鼻に当てられる。

指差すんじゃなくて、指刺してるよねコレ。
ミラン
ミラン
デートの日はもう少しメイクもしなさいよ
you
you
え…今のでも落としたいんだけど
ミラン
ミラン
すっぴんみたいなのに!?
何だろう。ミランといると女子力ないなって自覚。

少し悲しくなってきたぞ。

そう思っていると、ピアスを耳に近づけたミラン。
ミラン
ミラン
うん、これが良い
you
you
買ってきまーす
ミラン
ミラン
ん、行ってらっしゃい
手に持ったピアスを見れば、

特に変哲も無い揺れるだけのピアス。

シンプルで結構使いやすいな。って、

今日の1日でこんなに女子になってきた。
you
you
付き合ってくれてありがとうね
ミラン
ミラン
全然!楽しかったわー
そう言いながら、私の車に乗り込むミラン。

ミランの手には紙袋が3つくらい。

自分のもいつの間にか買ってたみたいね。
you
you
このまんまだったらスキニーにパーカーだわ
ミラン
ミラン
それは本当にやめてあげて
ジョングクさんが可哀想。と、

ミランが泣きそうになっている。
ミラン
ミラン
ジョングクさんはどこに行くのかねー?
you
you
んー、何処だろ
あの人のこと全然わかんない。とは言えない。

もう契約してから1ヶ月になる。

それでお互いのこと何も知らないと言ったら、

なんて言われるか…。
you
you
でも、少し楽しみ
ミラン
ミラン
そのまま楽しんできなさい
ジョングクさんも頑張ってるだろうしね。と、

ミランは悟ったように呟いた。

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