第24話

星が降った日
840
2020/01/04 18:00
you
you
疲れたぁ、
パソコンの前で背中を伸ばして、

一気に脱力する。

私は疲れた体を癒すため、立ち上がった。
you
you
珈琲飲んでくるわ
ミラン
ミラン
いってらー
ヒラヒラとミランに手を振られ、

私はコツコツとヒールを鳴らしながら歩く。

オフィスを出て、シンクの方へ歩いている時、

後ろから肩をトントンと叩かれた。
you
you
はい?
振り向けば、スーツを着た男性。

この会社の社長だ。

…ジョングクさんの…お父さん。
社長
社長
申し訳ない。今時間あるかい?
you
you
はい、問題ありません
シンクで2人分の珈琲を作り、社長に渡す。

社長は優しく微笑んで「ありがとう」と言った。

その顔が凄くジョングクさんに似ている。

さすが親子。
私たちは近くのソファに座り、本題に入った。
社長
社長
急ですまない
you
you
いえ
社長
社長
話と言ってもジョングクの事だよ
来た。バレるな。

私達の関係は恋人同士。

必要最低限の事だけを答えればいい。
社長
社長
君達は交際しているんだね?
you
you
はい、お付き合いさせてもらっています
社長
社長
それは結婚を前提に?
言葉に詰まる。

こんなこと聞かれた事もない。

どうしよう。でも答えねば。
you
you
真剣に付き合いたいと仰っていました
社長
社長
ほぅ
結婚を前提にとは言っていない。

だからか、社長も少し悩んでいる。
社長
社長
…まぁいいや
you
you
え?
社長
社長
あっ、ゲホッゴホッ!珈琲がっ!
うわ、分かりやすいなこの人。

まぁいいやは絶対本心だ。
社長
社長
ごほんっ
you
you
あ、どうぞ
社長
社長
先程は失礼
すぐに切り替える社長。

少し耳が赤い。
社長
社長
あとで家に来なさい
you
you
え…
社長
社長
妻も会いたがっている
私達は2人を応援しているからな。

そう、クシャリと笑った。

ジョングクさんはお父さん似なのかな。
社長
社長
意外と息子は素直じゃないからな。そこだけは許してやってくれ
you
you
いえ、こちらこそよろしくお願いします
私はペコリと頭を下げ、一息つく。

少し危なかったけど何とかなったみたい。
社長
社長
結婚するようになったら私もあなたさんのドレスを選びたいんだが
you
you
拒否します
社長
社長
拒否!?
それは酷いですよ!?と、

いつもの社長とは似ても似つかないほどの、

なんというか…可愛らしい。

私はフフフッと笑ってしまった。
社長
社長
…息子の言った通りだな
you
you
はい?
社長
社長
笑顔がとても魅力的だ

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