第10話

星が降った日
1,210
2019/06/09 10:03
グク
グク
よし決めた
you
you
はいどーぞ
グク
グク
秘密にしておく
you
you
なんやねん
あれ、何か段々とジョングクさんに対して

私結構冷たくなってない?

まぁ、相手も気にしてなさそうだけど…。
グク
グク
デートは今日から2週間後にしよう
you
you
…その日は仕事が〜
グク
グク
休みだよね?あなた。把握してるから
you
you
ちっ
俺を誰だと思ってる。チョンジョングク様だぞ。と

ドヤ顔で言われても。
you
you
じゃあ2週間後ね
グク
グク
楽しみにしておいて
クシャッと可愛い笑顔で笑うジョングクさん。

不覚にもキュンとしてしまった。

えぇい!消せ消せこの感情!
you
you
…楽しみにしてる
グク
グク
おう
絶対楽しんでる。

アンタが一番危うい危機的状況に立ってるのに、

めちゃくちゃ今の状況を楽しんでいる。
私は、ジョングクさんの部屋から出て、

廊下の壁に寄りかかりながらしゃがみこんだ。
you
you
……気にしてるの…私だけ?
きっとこれから、2人の時が増える。

それを見られても「恋人」と言われるだけ。

本当はそんな関係じゃないの。

貴方達が見ているのは偽りの関係で、

本当はそんな純粋なものじゃない。
you
you
…頑張るしかないのよね
ジョングクさんの母親からは、

まだお見合いの電話が掛かってくると言っているし

条件は「相手がいなくなったら」だから。

それがクリアされるまで、私達は偽りを貫く。
you
you
それが結構辛いのに…
オッケー出した自分がいけないのは分かってるけど

親友のミランにも言えないのは辛い。
私は頬をパチンと叩き、立ち上がった。

切り替えるのよあなた。私は強いの。
you
you
大丈夫、やり遂げるんだから
そあ自分に小さく言い聞かせて廊下を歩いた。

後ろから伸びてきた手にも気付かないまま。
テテ
テテ
こんにちは。あなたちゃん
そう言いながら私の肩を掴む男性。

待って、知らないこの人。
you
you
…誰ですか
テテ
テテ
え?俺のこと知らないの?
俺の人気も下がったかなー。と、眉を下げる。

…記憶にあるのはボンヤリとしたシルエットだけ。
you
you
あー、えっと。離してもらえません?
テテ
テテ
何で?
you
you
何でって
嫌だから。そう言おうと思った瞬間、

私は後ろにいた男性に壁に押し付けられる。
テテ
テテ
あなたちゃんに聞きたいことあるんだよね
私は怪訝な顔で相手を伺う。
テテ
テテ
ジョングクとの偽りの関係はどう?
私は言葉を失った。

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