史上最年少で、四天王入り。
四天王画一度に2人入れ替わるという異例の事態。
数年後、はたまた彼女が死んでから、伝説になるような、そんな出来事は、またたく間にマフィア内の話題になった。
一端からは、あこがれと尊敬が。
もう一端からは。
嫉妬…。
「絶対ありえないって。」
「もうそんなん頭領と繋がってるとしか思えないんだけど」
廊下で。ボソボソと響く声。
人間、嫌なことにほど敏感になるようで。
気にしてなんか、居ない。しかし耳に入ってしまうものは仕方がない。
彩美は、ニコリと笑うと。
頭領に買ってもらっていたヒールの踵をこれでもかと床に打ち付けてあるき出す。
ガツンゴツンと響く足音は、荒れる彩美の心を映し出しているようだった。
「あっ…💦」
足音にたじろいだそいつを振り返って一言。
嗚呼、彩美…。
君はそんな子じゃなかったよな……
颯爽と立ち去った彩美のあと。
残された者の愚痴は酷くなった。
「何だよあれ!何様!?」
幹部様だよ。
一方その頃の彩美。
愚痴った彩美に対する反応は全員同じ。
その力を示して黙らせろ、と。
ボソッとつぶやいた流華のアドバイスも参考にさせていただこう。
それから間も立たぬ廊下で。
「ほんとあの餓鬼何なん…どうせ力もない癖に…」
「お、おい後ろ……」
「あ"?っあ!」
「………やってやんよ」
餓鬼と未だに侮る馬鹿が、今日も餌食になる。
「サーセンっしたぁ!!!!!!」
目上のものに喧嘩を打って。
命があるのだから彩美はまだ優しい子だろう。
おそらく、というか絶対に、他の四天王なら既に命は無いだろう。
そして暫く。
第8ホールから、詫びの叫び声が聞こえるのは日常と化していた。
何を言われても彩美は自身の力で上に這い上がっている。
ちょっとやそこらの愚痴など、ねじり潰す根性なんか、とっくに座っていた。
後書き…
うぅん。ひっさびさですねはい。
いやぁ〜、すんませんw
さて…この後どーすっかなぁ〜
頭領連れてケーキバイキングとか楽しそうじゃない?
シュールだなw
ま、いっか。
朝晩寒くなってまいりました。
皆様ご自愛くださいね?
それではっ☆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!