第13話

人という生き物の、ドロドロとしたそれ
34
2020/11/04 11:21
史上最年少で、四天王入り。
四天王画一度に2人入れ替わるという異例の事態。
数年後、はたまた彼女が死んでから、伝説になるような、そんな出来事は、またたく間にマフィア内の話題になった。
一端からは、あこがれと尊敬が。
もう一端からは。













嫉妬…。
「絶対ありえないって。」
「もうそんなん頭領と繋がってるとしか思えないんだけど」



廊下で。ボソボソと響く声。

人間、嫌なことにほど敏感になるようで。
彩美
彩美
(…嗚呼…またか。)
気にしてなんか、居ない。しかし耳に入ってしまうものは仕方がない。
彩美
彩美
(⌒▽⌒)
彩美は、ニコリと笑うと。

頭領に買ってもらっていたヒールの踵をこれでもかと床に打ち付けてあるき出す。

ガツンゴツンと響く足音は、荒れる彩美の心を映し出しているようだった。
「あっ…💦」
足音にたじろいだそいつを振り返って一言。
彩美
彩美
アタシに聞かれてビビるんならはなから言うの辞めれば?
嗚呼、彩美…。
君はそんな子じゃなかったよな……
颯爽と立ち去った彩美のあと。
残された者の愚痴は酷くなった。
「何だよあれ!何様!?」
幹部様だよ。




一方その頃の彩美。
彩美
彩美
ってことがあったのよ!
ルペ
ルペ
そいつ誰だ俺がぶっ潰しちゃる
璃子
璃子
売られた喧嘩は買ってもいいんですのよ?
紫苑
紫苑
内ゲバすればよかったのに
愚痴った彩美に対する反応は全員同じ。
その力を示して黙らせろ、と。
彩美
彩美
あ、あは💦
じゃ、今度、ねw
流華
流華
内ゲバすんなら第8ホールにしとき。
ボソッとつぶやいた流華のアドバイスも参考にさせていただこう。










それから間も立たぬ廊下で。
「ほんとあの餓鬼何なん…どうせ力もない癖に…」
「お、おい後ろ……」
「あ"?っあ!」
彩美
彩美
第8ホール、行こうか?(*^_^*)
「………やってやんよ」
餓鬼と未だに侮る馬鹿が、今日も餌食になる。

















「サーセンっしたぁ!!!!!!」


















目上のものに喧嘩を打って。
命があるのだから彩美はまだ優しい子だろう。

おそらく、というか絶対に、他の四天王なら既に命は無いだろう。






そして暫く。
第8ホールから、詫びの叫び声が聞こえるのは日常と化していた。


何を言われても彩美は自身の力で上に這い上がっている。

ちょっとやそこらの愚痴など、ねじり潰す根性なんか、とっくに座っていた。







後書き…

うぅん。ひっさびさですねはい。
いやぁ〜、すんませんw
さて…この後どーすっかなぁ〜
頭領連れてケーキバイキングとか楽しそうじゃない?

シュールだなw
ま、いっか。

朝晩寒くなってまいりました。
皆様ご自愛くださいね?

それではっ☆

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