ロイド・イングラムと四魔幻獣を
巡る戦いが終わった後の話。
「終末の未来」と呼ばれていた未来は、
今、転機を迎えていた。
エレノアは誓う。
自分が敬愛するアイリスが守り、
自分に託してくれたこの未来を守ると。
そんな時、風がエレノアの頬を撫でる。
安らぎのある、暖かな風だ。
エレノアは一人、敬愛する
アイリスの姿を思い浮かべながら呟く。
エレノアの周りには、飛行島で見た景色と
変わることのない、
澄んだ青空が広がっている。
草花や、澄んだ空を見つめ、呟く。
いつもと変わらない日常を過ごすエレノア。
ここから、エレノアの運命は
大きく変わり始める事となる…
エレノア自身は、まだそれに
気付く事が出来なかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!