第6話

第6話
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2018/12/07 12:38
…ここはどこだろう。

目が覚めると俺は、見知らぬ部屋の中にいた。
モブ
ん"ん!?
喋れない…ッ!!
それに、手足も動かない…ッ!!
どうなってんだこれ…ッ!!
???
???
目が覚めたかい ?
目の前にはあの時の男が座っていた 。
[ モブは ]手枷を取ろうと暴れた 。
だが、手枷はガチャガチャとなるばかり 。
取れる気配は一向にない 。
???
???
あはは 。
取ろうとしても無駄だよ 。
そう言い男は近づいてきた 。
そして、口枷を外した 。
やっと喋れる…ッ!
モブ
てめェ調子乗んじゃねェぞ!!
ぶっ殺してやるッ!!
???
???
耳元で叫ばないでよ、五月蝿いなァ
モブ
とっとと外しやがれッ!!
???
???
外したら君、僕を殺すでしょ?
モブ
ッたりめェだ!!!
俺の仲間を殺したくせして、何ほざいてやがんだッ!!
???
???
あはは、あれお仲間さんだったの?
てっきり君の奴隷かなにかと…
モブ
なわけねェだろ!!!
てめェ俺をなめてたらただじゃすまさねェぞ!!
???
???
腰抜け自意識過剰さんが何言っちゃってんの?
モブ
腰抜…ッ!?
???
???
だって本当のことでしょ?
君、この街では最強なんか言われちゃって 。
モブ
ッたりめェだ!
この辺りじゃ俺は一番強い!
???
???
それが自意識過剰なんだよ。
目の前の男は深い溜息をついた 。
リツ
リツ
楽しんでるみたいだね、浅川 。
チグサ
チグサ
やぁ、リツ 。
ッたく…浅川なんて呼び方じゃなくてさァ 。
チグサでいいっていつも言ってるでしょ?
リツ
リツ
それは僕のプライドが許さない 。
チグサ
チグサ
なんのプライドだよォ…
モブ
てめェ…何処かで見たこと…ッ
リツ
リツ
あ、僕かい?
そりゃあそうだろうね 。
結構有名なkillerですから 。
モブ
き…らァ…?
[ モブは ] バカだったらしい 。
中学ぐらいから荒くれ者になり、ほとんど勉強していないとチグサは言っていた 。
流石、情報収集がうまい奴だとリツは思った。
リツ
リツ
一応、拷問器具持ってきたよ 。
勿論、いるよね?
チグサ
チグサ
あァ、いるに決まっている 。
ありがとう、リツ 。
リツ
リツ
同士だからね 。
お安い御用だよ 。
モブ
…拷問ッて…
チグサ
チグサ
そうだよ。
君が一度 、ある少女にやったことさ 。
モブ
嫌だッ…死にたくないッ
チグサ
チグサ
まだ殺さないさ 。
十分甚振ってからだから、まだ先さ 。
リツ
リツ
その少女の名前を覚えているか?
チグサは、リツの肩を押した 。
少しキレ気味だったが、溜息をつき そっぽを向いた。
モブ
あァ、覚えているさ 。
名前は 浅川 千鶴 … ッてまさか…ッ!
チグサ
チグサ
あぁ、そのまさかだよ。
チグサは金属の道具を[ モブの ] 首に巻きつけた 。
モブ
い…ッ ッ!!
リツ
リツ
ははッ
それはね、[ 異端者のフォーク ]と呼ばれているものさ 。
モブ
異端s…ッ!!
顎の下と喉と胸骨の間にフォークみたいに鋭い刃が刺さり、動かしたり喋ったりすると痛い 。
チグサ
チグサ
浅川 千鶴 。
それは、僕の妹さ 。
君の姿さえ知っていれば、わかっていたんだけど… まさか整形して、名前を変えることまでしてるとはね 。
モブ
…ぅあッ
チグサ
チグサ
リツ、始めてくれ 。
リツ
リツ
はいはい。
リツは、大きな鋏を持ってきた 。
リツ
リツ
まず一本ね 。
そう言い、[ モブの ] 親指に鋏を当て、力を入れて切った。
モブ
うあ"ァァァァァ…んぐッ!
痛みに抑えきれず叫ぼうとするが、顎の下と喉と胸骨の間に刺さっていた刃が思いっきり刺さる 。 刺さったところから血がドボッとゆっくり出てきている 。親指の感覚も消えていた 。
モブ
…ふーッ  …ふーッ
リツ
リツ
よく耐えたね、えらいえらい。
はい、次二本目ー!
躊躇なく[ モブの ] 人差し指を切る 。
モブ
…ッ!?
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いッ!!
リツ
リツ
耐えてるねェ、いいよいいよ 。
リツはニヤリと笑いながら、指を切る 。
チグサは何かの準備をしている 。
チグサ
チグサ
よし、準備完了 。
ッて、もう片方の指全部切り落としちゃった?
リツ
リツ
あ、準備終わったの?
まあ片方は全部切ったよ 。
[ 異端者のフォーク ]が外され、グタッとなる 。
モブ
許し…て…ッ
チグサ
チグサ
兄の恨みは怖いんだから 。
そう言い、ある机に寝かされた 。
もう、抗う気力も失われていた 。
また、手枷と足枷をつけられて、上から大きな刃物が降りてきた 。
そして、振り子の様に大きく振る 。
リツ
リツ
次は、Pendulum って名前の拷問器具さ。
リツがそう呟くと同時に刃物が腹を引き裂く 。
モブ
う"あ"ァァァァァァァァッ!!
何度も何度も腹を引き裂いていく 。
それに、どんどん刃物は下に下がっていくため腹の奥まで切り裂かれる 。
モブ
い…だァ…いッ
だが、生死を彷徨う中…
振り子は止められた 。

もう…死にたいのに…ッ
モブ
お願いだから…殺して…ッ
チグサ
チグサ
何言うかと思えばそう言うことか 。
リツ
リツ
嫌に決まってんじゃん。
これが拷問の恐ろしさってやつだよ。
二人は、ニタニタ笑っている 。
それからも拷問は続いた 。
片方の指の爪を全て剥がされたり、腕や足を釘で打たれたり、歯や舌を全て抜かれたりされた 。
それから何時間が過ぎているのか…

[ モブは ] まだ死んでいなかった。
この言葉の方があっているだろう。
死にたいのに、殺されなかったのだ 。
チグサ
チグサ
もういいや、妹の仇も果たせたし もう楽になっていいよ。
そうチグサが呟くと、バンッッと銃声が聞こえた 。
リツが、[ モブの ]頭を撃ったのだ 。
リツ
リツ
よかったな、仇とれて 。
チグサ
チグサ
まあね。
リツもありがとね。なんやかんやで復讐劇付き合ってくれて 。
リツ
リツ
構わないよ。
僕も、拷問するの好きだしね。
楽しかったよ。
リツとチグサはこの部屋を去った 。

この部屋の地面には 、大量の血と頭を撃たれた為、脳が飛び散っていた。
そして、机の上にあった写真に写っている妹、千鶴の顔が少し微笑んだような気がした 。




主から…


少し長編となってしまいました。
もし、見てくださった方
ここまで見てくださって有難う御座います。

そして、登録者してくださった方、いいねを押してくださった方、有難う御座います。

これからも、この作品を見て楽しんでいただけると嬉しいです。← グロ系ですが…w
どうぞ、よろしくお願いします。

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