慎side
ある日、みんなが帰ったあとの空き教室で机に伏せて、うたた寝をしていた。
コクコクなり始めてから、少し経った頃。
こんな会話が廊下から聞こえた。
女の子の方の声は俺の愛しい人の声。
俺はすぐに立ち上がって、廊下へと向かった。
そう言って、俺はあなたを正面から抱き締めた。
チュッ
俺はあなたの唇に優しく自分の唇を重ねた。
クソ野郎はそう言うと去っていった。
もちろん、俺らは恋人同士でもないし、ましてや付き合ってもない。
俺の一方的な片想い。
でも、ここまでしたら、もう気持ちは伝えないといけないのかもしれない。
だから、俺は意を決して。
その何ヶ月後
二人が付き合ったことは言うまでもない。
みるく🍼ℓσνє♡さん、リクエストありがとうございました😄
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。