そう言われ、一方的に切られた電話。
深いため息をつきながら部屋のドアを開けると、ねこ助が大きな瞳でじぃっとこっちを見つめてくる。
なぜか涙目で泣きそうな声を出してわたしを呼ぶねこ助。
か、かわいい…イケメン……
ねこ助の元へと近づくと、ねこ助は少し恥ずかしそうに俯きながら、小さな声でつぶやく。
そう説明するとねこ助はわたしの服をぎゅっと握って上目遣いでこちらを見てくる。
え、え、何、可愛すぎない?え?
いきなりのかわいいプレイ(?)に心臓の音が速まる。
………………
わたしは
こんなかわいい奴と
2ヶ月も一緒にいられるのでしょうか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!