「ねこ…助……?」
ねこ助って……え?
『お前、センスねぇのな』
そう言ってバカにしてきた神様を思い出す。
うそ、でしょ。こいつがねこ助??
ふふっと笑ってねこ助はわたしに手紙を渡す。
その渡された手紙を開くと、
「あなたへ
この手紙を読んでいるということはお前の元にねこ助が届いた頃でしょう。
どう?ねこ助気に入ってもらえた?お前の要望多すぎな笑お前の願い全部叶えるのが俺の仕事だから、全部叶えたらあんな感じになりました~って感じ。
お前にはもったいないくらいいい彼氏じゃね?彼氏なんていないお前には最高のプレゼントだろ?じゃ楽しんでな~ 神様より」
……は?は?は?
何この最高に腹立つ手紙。
いや彼氏いねぇけど!
手紙の裏をちらっと見ると、何か数字が書かれていた。
「困った時はこちらまで 〈×××-×××〉」
困りまくりだわバカ神が。
激おこでスマホを握ると、部屋を出て電話をかける。
神様の呑気な声にイライラしてくる。
なんなの!年頃の女の子のお家にいきなりオトコ持ってくるなんて非常識でしょ!(?)
普通の美青年って感じだったわ…ロボットかよ…ネコミミはおかしかったけど…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。