神社を出て家に着いたときにはもう「一日一善」精神でちょっと助けた白猫のことなんてもう頭の隅っこの方にしかなくて、寝る時にはもう「眠い」ってことしか頭になかった。
白猫のことなんてもう忘れて、(まぁ強いていえばハンカチ返してほしいなぁくらいは考えてた)布団に潜ってぐっすり夢の中。
いきなりの大きな声にびっくりして飛び起きる
なに?!もう朝?!
ボゲェ!とか叫んだヤツがよう言うわ。
てかあんた誰やねん。
え、こいつわたしの心読んだ??なにこの人。
てか、……は??ん?神様?カミサマ?KAMISAMA??
そう言うと神様は浴衣の袖から名刺をだした。
……名刺。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。