時は遡り2ヶ月前の部活
マネージャーの仕事が一段落つき、
試合を見ていた。
赤チーム対青チームは今
10:4
赤チームが負けるのも一目瞭然である。
そう思っているとある時
一生懸命ボールをドリブルしながら
ゴールに走っていく人が見えた。
、
正直部活の中でもそこまで目立たない
同じ部活のメンバーであり私の隣の席の子
チョンロがなんと敵メンバーをするりと交わしながら
ゴールへ向かっていた。
そしてチョンロはそのまま並に乗っかってシュート。
その後もチョンロを中心に7点入れ、
まさかの逆転勝ち。
この時のチョンロは今までで1番キラキラしていた。
味方のメンバーや顧問、部長にも褒められ
汗を流していてかっこよかった。
汗を拭っているところも何故かかっこいいと感じた。
、
赤チームが逆転勝ちして休憩に入った時に
チョンロはこちらにやってきた
会話が完全に親子( )
その通り。
私は今絶賛生理2日目で昨日自分で前髪を少し切った。
それにしてと気づくなんてスゴすぎる。
親友の冬子でさえ気づいてくれなかったぞ。
するとチョンロは私の手を引いて
運動場の裏側にある水道に連れていかれた。
するとチョンロは丁寧に
私のガタガタな前髪を切り始めた。
あんなにも汗をかいていたはずなのに
いい匂いだった気がする
不覚にもドキドキしてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!