第6話

ろく
180
2022/10/15 10:00
橋向こうにあなたがいる。
あなた
フフフ ゆーちゃーん。オーイ
両手で大きく手を降る彼女。
俺は彼女目掛けて、全力で走った。
青空で、澄んだ空気
どこまでも走れる。めっちゃ足軽い。
嬉しくなる。

んだけど、
虎杖悠仁
?!橋、長っ タタタタタタタタタ
この橋伸びていってね?めっちゃ長い!
今いくよ。
その先にいるあなたのもとへ、走る。
辿りついた瞬間、あなたの手を掴んだ。

俺、会いたかったんだ。
虎杖悠仁
ごーめんっ、待った?
あなた
クスクスクス 遅刻〜
走ってきてくれて、ありがとう。
………………………………………………………………


ー公園ー
別にどこにも行かなくても
隣で笑ってくれたらさ、それでいいんだよなー。
虎杖悠仁
(ブランコ中)な、あなたって
五条先生と知り合いなの?
あなた
(ブランコ中)五条さん?うん、なんで?
虎杖悠仁
いやー、親しげに話してたからさぁ。
あなた
えー?別に、お客さんだよ。
ハハてか、いつ見てたの?声かけてよ〜?
ん?夢と現実がゴッチャになってんな。
虎杖悠仁
まぁ、な。うん
でも・・・声掛けらんなかったよ。
なんか。
あなた
?ハハハへんなのー。
虎杖悠仁
///ヘンじゃないだろ。別に
あんなん見たら、誰だってそう思うよ。
あなた
チラッ 顔、赤いよ。フフフ
あなた
意外と、ヤキモチ焼き?
虎杖悠仁
ボッ///はぃー?///
だってさぁ・・・
あなた
そう思ってくれたんだ。
なんか、この感じ…
虎杖悠仁
・・・あんな顔して笑ってたら
気になるつーか。
ちょっと・・・うん。
あなた
///ハハ、…嬉しいな〜
え、嬉しい…の?マジか。
もしかしてこのシチュ。
虎杖悠仁
///…ちょっとヤキモチかもな〜ハハ
五条先生みたいに大人だったらってさ。
あなた
///・・・
虎杖悠仁
チラッ あなただって顔赤いじゃんっ。
あなた
ヘヘヘ/// ポロッ ハハハ
虎杖悠仁
チラッ えっ?おい、どーしたんだよ。
えっ。ち、ちょっと
何で泣いてんのぉ?気に障る事言った?
あなた
///…ううん、…ごめん。ハハ嬉しいの。
虎杖悠仁
え?う、嬉しいって…
………………………………………………………………


目が覚めた。
虎杖悠仁
パチッ ・・・ちょっとー…ですよねー
夢か?…そーだよなぁ。
ちょ〜、リアル。

あなたが泣いていた。
何でか分からんけど
嬉しいって言いながら、泣いてた。

現実と夢がごちゃまぜになってんだよなー

だってさ俺、まだ連絡先とか…
虎杖悠仁
(スマホのアドレスを検索する)
虎杖悠仁
・・・ウソ、だろ・・・?
あなたの名前が入ってる。
は?混乱なんだけど。
俺、いつの間に?
いや、いつの間にじゃねーよ。

メールのやり取りとか・・・
虎杖悠仁
マジか。
メールしてる。

頭の中を整理する。
どー考えても、進展はしてないハズなんだよ。

誰にも話してないし・・
あなたを好きなのはバレてたとしても
俺の行動、逐一報告してるわけじゃないし
知ってるヤツなんて、誰か・・・だれか…
虎杖悠仁
んー・・・ゴホンッんんっ〜
オイ、宿儺。  ・・・
宿儺ぁ。聞こえてんだろ?
宿儺
・・・何だ、小僧。
虎杖悠仁
お前、なんか知ってる?
俺の行動。
宿儺
オレがお前の行動をだと?
虎杖悠仁
そうそう、俺、ど〜なってんの?
宿儺
知るか。
虎杖悠仁
はぁ?お前、俺ん中で勝手に生きてんのに
ぜんっぜん、役立たねーのな。

あーあー・・・
宿儺
オレに楯つくなど、部をわきまえろ
痴れ者が。
虎杖悠仁
はいはい。も〜いーよ。
彼女は、現にいる訳だし。
釘崎だって知ってるし。
俺、挨拶も会話もしてんじゃん。
なんで、夢で・・・連絡先だって。
ー教室ー


ガラッ
虎杖悠仁
うっーす。
伏黒恵
チラッ はよ。
釘崎野薔薇
チラッ なにぃ?テンション低いんじゃない?
虎杖悠仁
そーかぁ?
釘崎野薔薇
寝不足〜?
いやらしいDVDの観過ぎじゃないの?
虎杖悠仁
はぁ?釘崎は俺がテンション低いと
そんな風に思ってる訳ぇ?
釘崎野薔薇
そーね。図星でしょ?フフフ〜
虎杖悠仁
ちょっと〜、伏黒ぉ。
伏黒恵
俺にフルなよ。たく。
確かに。ちょっと寝れんかった。
虎杖悠仁
・・・なんかさ、・・・俺
伏黒恵
ん? ジロッ
釘崎野薔薇
なに? ジロッ
虎杖悠仁
え? な、何だよ。マジマジと・・
伏黒恵
いや、別に・・・
釘崎野薔薇
何もないわよ。どーしたのよ。
虎杖悠仁
うん。・・なーんか、さぁ・・・
彼女の事、聞いてもらおうと思ったけど
・・・やっぱ、色々ハジ~しなぁ。
つーか、連絡先知ってんなら、本人に聞けばいいか。
虎杖悠仁
いや、やっぱいーや。
伏黒恵
なんだよ?言えよ。
ガラッ
五条悟
はいはい、みなさ~ん
調子はいかが〜???
・・・シーン
虎杖悠仁
(メール中)
五条悟
あれれ?ちょっと〜皆ぁ。
釘崎野薔薇
いつも虎杖しか返事してないでしょっ。
五条悟
うーん。・・・悠仁っ
伏黒恵
呼んでんぞっ。
虎杖悠仁
ちょっ、待って待って。
ピッ よっしゃー
虎杖悠仁
先生、うっス!
五条悟
フフフ おはよ。
じゃ、朝礼やるよー
彼女にメールした。
虎杖悠仁
「今日、バイト?」

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