重岡「 あなたちゃんは? 」
あなた「 え、私? 、、私は…元気だよ? 」
重岡「 ちゃうくて、、、」
言葉に詰まったのか、その後が続かずに、重岡くんは私から視線をそらすと俯いた。
あなた「 ほんと どうしたの? 、重岡くんが元気ないと、なんか調子狂うよ… 」
私は、人を元気づけるのが苦手なようだ。
巻き込み事故のように、私まで俯いてしまった。
重岡「 あ、、あ〜ごめんな?、、あなたちゃんやって心配してくれてんのやな? 」
あなた「 っ!、そんなの当たり前でしょっ? 」
らしくない重岡くんがショックだったのか…
私は、いつもは言葉にならない自分の想いを、
心のコントロールが効かないままに、ぶつけた!
あなた「 重岡くん分かってないの?、、私、毎日 笑えてるの!」
あなた「 それ、、、誰のお陰だと思ってるのよッ!!!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。