第8話

7話
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2022/07/07 20:03
2人の現在。

2人の仕事が終わったある日の夜。
月兎の、一人暮らしのアパートで酒を飲んでいた。

少し月兎は、飲みすぎて寝てしまった。
命音(みこと)
オイッ
ベッド行けよ!風邪ひくぞ。
月兎(つきと)
うーんッ
命音(みこと)
たくっ
月兎を抱きかかえ、ベッドにつれて行く。
ベッドに寝かせる。

ベッドに腰をかけ、寝て居る月兎を見つめる。

あれから何年もたって居るのに。
命音はあの時の事が、忘れられずに居た。

寝て居る月兎の、服のボタンを少し外していく。
その隙間から見える首筋と唇に、

"キス"をする。
命音(みこと)
((こんな事しちゃイケない。
毎回寝てる事イイコトにこんな事して。

自分は、あの人と同じだ。
やめなきゃって思って居るのに…止められない。
どうして…も。))
初めての快感と言う物に。
頭と身体が、逆らえずに居た。


3週間後、月兎のアパート。
月兎と、幸の関係は今も続いて居た。

月に1.2回アパートに来る。


ベッドのきしむ音。
月兎(つきと)
あっ…うあっっ ダ…メダメや…め
幸(コウ)
あぁっ つき…と
幸は服を着て。
幸(コウ)
月兎また来るよ。
そう言って月兎に、キスをする。

そして何も無かった様に、妻と子どもの居る
家に帰って行く。


月兎は何で、アイツから逃げられないのか。

ベッドの上で、涙を流しながら膝を抱え
声を出さず泣いていた。

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