第6話

5話
113
2022/07/06 06:59
6年前。

あの月兎の誕生日の次の日。

月兎からの電話。
月兎(つきと)
どうしたんだよ?
待ってたのに来ないから、家に行ったら
もう、とっくに行ったって。

高校は、違っていたが方向が一緒なので
電車で途中まで通学していた。

命音(みこと)
あっあー ゴメン
月兎(つきと)
別にいいけどさ。
今度から、先に行く時はメールくらいよこせよ。
命音(みこと)
…うん…
学校が終わり、待ちあわせして一緒に帰る。


電車の中
月兎(つきと)
今日、オレの部屋でマンガ読まない?
最新巻今日発売だからさ。
命音(みこと)
あ…うん
あんな事を見てしまった部屋に、入るのに少し
迷った。
だが、いつまでも断り続けたら遊べなくなる。

だったら思いきって。
命音(みこと)
うん、行くよ。
駅について、マンガを買って。
コンビニで、飲み物やお菓子など適当に買って
月兎の家に行く。


月兎の部屋の前。
月兎が先に入る。_
月兎(つきと)
どうしたんだよ?
入れば?
命音(みこと)
うん、ハァー
((よし、深呼吸 大きく深呼吸))
いつも何気なく来ていた部屋。

あの時のベッド、鏡
いつもは、ベッドに1番に座っていたが。
今日はさすがに、床に座った。
月兎(つきと)
そこで、いいの?
命音(みこと)
うん…

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