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第39話

私たちの告白の形

放課後の教室。


最後に出る帆夏と言葉を交わし、柊斗を待つ。


昨日考えた言葉、今にも頭から吹っ飛びそうだが、その時はその時だ。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩?どうしたんですか?話って
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗……


最近は柊斗のバスケの方が忙しかったため、朝も会ってなかった分、久しぶりに感じる。


想い……伝えないと。


私は深呼吸をして、口を開いた。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
私……浜崎と付き合ってた。でも、昨日別れた。理由は私が他に好きな人が出来たから。

昨日考えた言葉など、そこにはなかった。


私の口からは、今……私が柊斗に伝えたいこと。

そのものがポンポンと飛び出す。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
その人は、いつの間にか私の中で必要不可欠な存在になってたずるい人なの。
でも……でも……


ここまでスラスラと出てきていた言葉が、何かにせき止められるように出てこなくなる。


どうしよう……このままじゃ、柊斗に想い伝わらない。


笠原柊斗
笠原柊斗
その人は……先輩を騙した?


柊斗が突然そう聞いてきた。


騙した……


頭のどこかが過敏に反応する。


そうだ、私は柊斗に家の場所を騙されていた。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
うん、騙された
笠原柊斗
笠原柊斗
その人は……先輩に顔を近づけた?

あのとき、保健室にいた時。


今でもはっきりと覚えてる。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
うん
笠原柊斗
笠原柊斗
その人は……先輩のことが好き?


柊斗は私のこと……好き?


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
た、多分……でも分かんないよ。そんなこと
笠原柊斗
笠原柊斗
その人がもし仮に告白するとしたら?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
えっ……


柊斗の質問の速さに圧倒され、ただただ驚くことしか出来なくなっていた。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩。その人は先輩のこと、好きだよ
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
本当?
笠原柊斗
笠原柊斗
うん、当たり前じゃん


何事もないようにそう言う柊斗はずるい。


「好き」 と一言伝えるのに、私はあれほど緊張していたのに。

笠原柊斗
笠原柊斗
先輩、付き合ってくれますよね?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
ま、まあね

付き合いたい!


そう思っているのに、どうして私は可愛くない素直じゃない返事しかできないのだろう。


笠原柊斗
笠原柊斗
そういうとこも含めて大好きです
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
か、変わり者だね


本当に柊斗は変わり者だ。


こんな素直じゃない先輩を好きになるなんて。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩、でも付き合うには条件があります
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
え……?


付き合う条件?

お互い好きなのに、まだ何かあるの!?


条件って……何?