帆夏は私の肩を揺さぶる。
どうしよう。
もう正直に言うしかないか。
バタン────
静まり返った空間にその音だけが響き渡る。
柊斗……私のために?
勝手に来てなんかない。
ちゃんと連絡もしてくれたし、私が買って欲しいってお願いしたのに。
なんで……そんな優しいことするの。
誤解を解くべきなのだろうけど、私は二人の言葉なんて耳に入らなかった。
頭に浮かぶのは柊斗ばっかり。
私はスマホのメッセージを見るフリをした。
私は外に出て二人を見送った。
家の中に戻ろうとすると、郵便物が溢れだしそうなくらい入っているポストが目に入った。
いつもは帰りに私が見るポスト。
今日は見てない。
中身を確認すると……
買ってきてくれてたんだよね。
すごく申し訳ないことをしてしまった。
私は鍵とスマホを持って、家を出た。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します🙇♀️
早速、月曜日の更新ではなく、火曜日の更新になってしまい、誠に申し訳ございません。
また、誠に勝手ではございますが、少し更新ペースを遅くさせていただくかもしれません。
月に一度は必ず更新致しますが、毎週の更新が出来ない可能性があります。
申し訳ございません🙇♀️
今後も頑張ってまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い致します。
まや
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!