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第40話

最高の恋人
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
何よ、条件って

「さっきから、勿体ぶってなんなの?」と言わんばかりの口調になる。

さすが短気な私。

もう段々とイライラが増してきた。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩が好きって言ってくれないと付き合いません!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
は?
が、そのイライラは一瞬にして消え去った。

それは柊斗が私に好きと言うことを求めてきたからだ。


確かに、柊斗にだけ言わせておいて、自分は……というのも不公平である。

私は拳を握りしめて、目をギュッとつぶった。
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
す、好き……ね!いいでしょ?
笠原柊斗
笠原柊斗
やっぱ大好きで!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
はあぁ!?


条件は 「好き」 だったのに!

でも……恋人なんだから、大好きも言えないなんておかしいかもしれない。

私は歯を食いしばって、心を落ち着かせる。
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗……大好きです


どうせ言うなら、もう文句は言わせない。次はないんだから。


そう考え、私は自分の出せる最大限の可愛さを武器にしてそう言った。


笠原柊斗
笠原柊斗
……先輩はずるいです
柊斗も「大好き」と言ってくれるのかと期待していると、思いもよらぬ返答が。

私がずるい……?

少なくとも柊斗よりはずるくないし、柊斗には言われたくない言葉だ。
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗もずるいから!
笠原柊斗
笠原柊斗
先輩の方がずるいです!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗の方がずるいでしょ!?


いつの間にか、こんな風に揉めていた。


たった今、付き合ったばかりだと言うのに。


私自身、付き合った人と一分も経たないうちに喧嘩するとは思ってもいなかった。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
何なのこれ……


お互い堪えていた笑みをこぼす。


柊斗となら、こんなバカなことでも笑っていられるの。

バカなことしてても、楽しくいられる。



最高の恋人だ。