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第30話

たった一枚の薄っぺらい紙なのに


誰もいない体育館。


私は一人でサーブとアタックの自主練習。


みんなに迷惑かけてた分

みんなより遅れてた分


頑張らないといけないの。



汗がポタポタと垂れてきても、手がきつくなってきても……


自分に厳しく、自分を鍛え上げる。


甘えられない。



゛ガチャ ゛


扉が音がした。


誰かいる?


いや……いた?


私は恐る恐る扉の方へ歩み寄り、周囲を見回したが、誰もいなかった。





佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
練習、練習


それから私は9時まで、7時の部活終了から2時間練習をした。


もうそろそろ帰らないと、お母さんに心配されちゃう。


私は扉の近くに置いていた水筒とタオルを取る。

すると、ヒラヒラと小さいメモ紙のようなものが落ちた。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
お疲れ様でした。クッキー美味しかったです。無理しないでくださいね……
私はその紙に書かれていた文章を読み上げた。


柊斗?

きっとこの文面から読み取る限り、柊斗が書いたものだろう。


てことは……さっきの音も柊斗だったわけ?


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗……


私はこの紙を握りしめた。


何よりも私のエネルギーのみなもとになってくれる気がする。


頑張れる。


ありがとう……柊斗。