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第32話

リストバンド


今日も、私は朝練のために早く家を出て、バス停に向かう。
笠原柊斗
笠原柊斗
先輩!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗!?


なんで……?


いつもと同じ時間なのに。


笠原柊斗
笠原柊斗
今日は、どうしても先輩と話したくて……朝早く出ることにしたんです!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
な、なんで?
笠原柊斗
笠原柊斗
大会の前だからに決まってるじゃないですか!


そういうことか。


応援してくれるつもりだったのね。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
いつものメモだけで十分だよ
笠原柊斗
笠原柊斗
あのメモ、やっぱり効果絶大だったんですね!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
べ、別に?ないよりはいいってだけよ


我ながら、素直になれない人だとつくづく思う。


こんな言い方だと、効果絶大だと言っているようなものだ。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩、これ
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
ん?リスト…バンド?
笠原柊斗
笠原柊斗
はい、お揃いです


柊斗は

「ほら!」 と自分の手を見せる。


笠原柊斗
笠原柊斗
僕も来月はバスケの試合ですから。お互いこれつけて頑張りましょう!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
……そう、ね。ありがと


このリストバンド。


柊斗は黒に白の刺繍が入っていて、私のは白に黒の刺繍が入っている。


私の好きなデザイン。


偶然なのか、分かっていてくれたのか。



それは分からないけれど……


今の私に一つ分かること。


きっと、このリストバンドは私にとって大切なものになる。
笠原柊斗
笠原柊斗
先輩!バス来ましたよ!
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
はーい


私はリストバンドをしっかり手につけて、バスに乗った。