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第23話

本当の気持ち
笠原柊斗
笠原柊斗
ちょ、先輩なんで泣いてるんですか。俺が泣かせたみたいじゃないですか〜


柊斗が初めて"俺"って言ったのを聞いた気がする。





佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
その……謝りたくてきたの


そうだ。


本来の目的は柊斗に謝ること。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
本当にごめん。柊斗は何も悪くないのに。
笠原柊斗
笠原柊斗
大丈夫です。僕は先輩に笑っていてもらえればそれでいいんです。まあ、欲を言えば、僕が笑顔にできるようにしたいですけど?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
ちょっと……


柊斗の顔が目の前に来る。


この感覚……なんか久しぶりな気が。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
近いって
笠原柊斗
笠原柊斗
そうですか?


浜崎に同じことをされても、ときめかなかった。


でも、今は……


きっと私の心拍数は上がってる。


笠原柊斗
笠原柊斗
先輩……先輩は笑顔でいてください
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
優しすぎでしょ
笠原柊斗
笠原柊斗
え?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
だから、柊斗は優しすぎなの


私がそう言うと、柊斗は黙った。


なんで?

何か私……傷つけた?

頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされる。

笠原柊斗
笠原柊斗
先輩……らしくないです。もう…そんな笑顔でそんなこと言わないでくださいよ
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
は?

笑顔で居てって数十秒前に言ったのは一体どこの誰なのでしょうか!と声を大にして言いたい。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
あんたさっき言ってたことと違うでしょうが!
笠原柊斗
笠原柊斗
あ、戻った


そう言って気持ち悪いくらいにニヤニヤする柊斗。
笠原柊斗
笠原柊斗
先輩、まだ病み上がりなんだから家に居とかないと
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
誰がこんなに歩かせたと思ってんの……
笠原柊斗
笠原柊斗
まあまあ……


それから、私を送ってくれた。


なんて言っても、徒歩一分もかからないけど。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
じゃ、ありがと。コンソメスープ…ちゃんと食べるから
笠原柊斗
笠原柊斗
はい、では


私はドアを閉めた。


柊斗とまだ居たかったと思う気持ちが心の片隅にあることを知りながら……