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第10話

相合傘 なんかで距離は縮まらない

私たちは歩いてバス停まで来た。

相合傘は嫌だけれど、雨に濡れたら明日が大変なことになる。



笠原柊斗
笠原柊斗
先輩、バスは20分後みたいです
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
そう

今日はやけに落ち着いてる気がする。


いつもの突拍子のないことをする笠原柊斗はどこに行ったのだろうか。


もしかして、私の口数が少ないから?

空気を読んでくれてるのかな。

笠原柊斗
笠原柊斗
先輩……何も話さなくていいですよ
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
え?
笠原柊斗
笠原柊斗
誰にだって悩みはあります。僕は無理には聞きません。
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
う、うん……


なんか……すごくいいこと言ってる




ように思えるけど、そもそもは全てコイツのせい!

笠原柊斗のせい!


浜崎と付き合うのだって、コイツがいなければそんな話なかったんだから!



あぁ……よかった。

危うく騙されるところだった。


笠原柊斗
笠原柊斗
てか、先輩
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
何よ

ま、まさかだよね?


そんな顔を近づけてきたりとかは……さすがにないよね?


いや、コイツのことなら有り得るかも。


いつでも逃げれるようにしとかないと。

笠原柊斗
笠原柊斗
僕のこと、なんて呼んでます?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
……え?


どうやら、私の心配は必要なかったみたい。


笠原柊斗
笠原柊斗
だから、僕のことなんて呼んでるんですか?


コイツのこと……ねぇ。

コイツとかアイツとか……あんたとか?


よく考えてみれば、私は名前では呼んでなかった。

佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
なんでそんなこと聞くのよ
笠原柊斗
笠原柊斗
僕のことは「柊くん」って呼んでください


普段の声とは一変して「柊くん」と女子のように言った彼。


柊くん……柊くん……


私には無理。


「柊くん」なんて呼べない。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
それは無理
笠原柊斗
笠原柊斗
えぇ〜!じゃあ、柊斗で!


柊斗 か……

なら、まだ呼べるかも知れない。

佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
柊斗ね、オッケー
笠原柊斗
笠原柊斗
やった!


あれ……私、柊斗っていうのはすぐに呼べたんだな。

これって、さっきの帆夏と同じこと?



それなら私はもしかして、浜崎のことが……





本当に好き……なの?