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第29話

先輩のお叱り

あれから、私は「作ったから食べてね 莉奈」と書いたメッセージカードともう一つのクッキーを柊斗の机に入れて、部活に来た。


浜崎とはそれ以上の話は何も出来ないまま。


栗山先輩
栗山先輩
莉奈、ちょっと


それぞれボールを持ち、サーブやアタックの練習をしていると、栗山先輩に呼ばれた。

私、何かしたかな。


栗山先輩とあまり人のいないベンチに座る。


栗山先輩
栗山先輩
莉奈、何かあったの?
佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
え……いえ、何も無いです
栗山先輩
栗山先輩
本当に?最近の莉奈は練習に身が入ってない。みんな大会控えてるから一生懸命な分、目立つ。


尊敬している栗山先輩にそう言われ、私は胸が締め付けられる。


栗山先輩
栗山先輩
莉奈も莉奈なりに頑張っているのは分かってるけど、このままじゃ……


分かってる。

私も分かってるの。


栗山先輩
栗山先輩
ごめん、言い方悪いかもだけど……


栗山先輩はそう言って、俯いた。


栗山先輩
栗山先輩
このままじゃ、チームは崩れる。一人でも練習に身が入ってないと、このチームは負ける。チームで勝つもの。それがバレーでしょ?
あなたもそれを分かって入部してきたはず。自分がどうするべきなのかよく考えてほしい。


栗山先輩はそう言うと、私の元を去った。



反論も、言い返す余地もない。


全て事実。

練習が疎かになれば、私だけの問題ではない。


みんなに迷惑をかけるんだ。



バレーはチームプレー。


一人でもチームを乱すものがいれば、そのチームは負ける。


栗山先輩たちにとっては最後の大会。


私が足引っ張ってどうするの。


佐々木 莉奈
佐々木 莉奈
やれる、私なら


私は強いのだから。


私ならやれる。


だって……私は強がりなんかじゃない。



本当に強いから。


私は拳を握りしめた。