プリ小説

第9話

~夏~③マラソン大会!
「ん…??」

エマが辺りを見渡すと、白色のシーツがかかっているシングルベットがいくつかあった。

(ここはどこ?)

エマはゆっくりと手でふんわりとしたものを押して、起き上がった。

「え…!!私ベットに寝てるの…!?」

「やっと目を覚ましたみたいだねー」

エマの左横にあるパイプイスに虎太朗が座っていた。あまりの気配のなさにビックリしたようだ。

(そういえば、私倒れて…。。運んで来てくれたのかな…。。)

「運んできてくれてありがとう。」

「どういたしまして。」

虎太朗との会話はどこか落ち着いていて、会話のリズムがあっている。

「本当に虎太朗君は優しいんだね‼少し惚れちゃった!」

エマは冗談でいったつもりが、相手は冗談だとは思ってないみたいだ。虎太朗の顔が少し赤い。

「俺、エマちゃんの事好きになっちゃっていいの?」

「え…??さっきのは冗談ですよ!」

虎太朗の上から目線。エマとの距離は近い。自分では女を落とす作戦だと思っているらしいけど、エマには効果なしみたい。

虎太朗は視線を上から下に下ろして、再びパイプイスに座った。

(ガラガラガラガラ…。)

晴大が来たっぽい。ローファーの音が地面で止まっているような音がする。あまりいい音ではない。

「別に、心配してきた訳じゃないからな!ほれ、出てこいよ。」

(スッ…。)

「隠れるぞ。」

「は??どうしたんですか!」

虎太朗はエマの寝ていたベットの横にある、白いカーテンにエマを後ろからハグするように守った。これが、最近流行りのカーテンの敬というものなのか。

さすがにエマでも、ドキドキはするみたい。

「エマちゃんって頭いい匂いだね。」

「は??」

(ちゅっ…。)

虎太朗はエマの頭のてっぺんにキスをした。エマは後ろからキスの音がしただけで、虎太朗が何をしたかは分からない。

「うそだろ。」

その瞬間を晴大はカーテン越しから見てしまったのだ。

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