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第5話

~春~④誤解
生徒「やっぱりカップル成立なんですねっ!!フーフー!」

「だから、違うってばっ!!」

エマの焦りは止まらない。放送室の空気はどんどん熱くなってくる。その空気に混じる生徒たちの声。

「だから、本当に違うんです!たんなる事故でっ…。」

生徒「えーっ。どーせキスしたんじゃないですか…。」

「だから、本当にちがっ…。」

(ドン…。)

誰かが机をたたいた。その音に反応し生徒たちの声がとまる。

転校生A「あーもう。めんどくせぇ。自己紹介しようぜ。」

転校生B「あーそういえばしてなかったな~」

生徒「おー!!自己紹介!聞きたい聞きたい!」

転校生Aのさりげない言葉で、場がやっと落ち着いた。放送室も一筋の風が入ったような気がした。

(トトトトトッ…。)
エマはすらりとした長い足をせわしく動かして、素早く転校生Aの横に並んだ。

「さっきは、ありがとう。」
エマは転校生Aの耳元で小声で言った。
すると転校生Aは少し顔を赤くして、エマとは逆方向を向いて「別に…。」と言った。