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第11話

夏~⑤マラソン大会!―おわり―
(キーンコーンカーンコーン…。)
チャイムがなった。そのチャイムの音に反応して一番に飛び出したのは、生徒会長エマだ。多分、晴大のいる保健室に行くのだろう。

(ガラガラガラガラ…。)

「はぁはぁ…。あんた!!っなに授業サボってんのっ!!」

全速力で走ってきたもんだから息が荒い。

「あ、なんか教室入りたくなくって。」

「もう!!子供じゃないんだからっ!」

エマは一番手前にあるパイプイスを手にとって座った。

「あ、そう言えば、さっきの虎太朗君とカーテンのところみたっ…??」

エマは恐る恐る聞いた。これが生徒にバレると大変だからだ。

「見たけど。めっちゃムカついた。」

晴大は一回目線をずらして顔を変形させた。

「ムカついたって、どういう事?」

「あのさ、いい加減きずけよ。」

「え??何が??」

「だからっ!!!お前の事が…。す…。」

(ガラガラガラガラ…。)
この立ち込めた空気の中に誰かが入ってきた。虎太朗だ。

「晴大、告白しようとしてるのか。まだ、エマちゃんの事全然知らないのにな。」

「してるし!お前に言われたくねぇ!」

「俺もエマちゃんに告白するから。今。」

「は???」

突然の二人の言い合いに、エマはきょとんとした表情で、晴大と虎太朗を交互に見ている。

「ちゃんと言う。好きだ。晴大と違って、エマちゃんを守れるから。付き合って下さい。」

「俺も好きだっ!!結構前前から気になってたんだよ。虎太朗じゃなくて俺を選んで下さい。」

二人ともゆっくりお辞儀をして大きな手を差しのべた。



「あーもう!ばっかじゃないの!!!」

「え??」

「二人とも甘い!!私の事を知ったつもりでいるけど、全然知れてないでしょ!」

「は??」

「告白するんだったらもっと知ってからにして!」

エマのにらめつける視線。いかにもシュールなものだ。

「がっつりフラれた。」

「生徒会長はやっぱり生徒会長だね!」

「まー、いっか!なんかふっ切れたし!生徒会長!今度告白するときは覚悟しとけよ!」

「俺たち転校生からの命令だよ!」

「かしこまりました!!」

「よし!!これからも全校生徒一致団結して頑張るぞ!」

「おう!」

「よし!きた!」