何日かたったある日ー
文化祭まであと3日。
やっと作品が完成した。かなりギリギリだな、、。
みんなで騒ぎながら靴箱へ行く。
のろのろと歩き正門へと向かう。
正門からの道は下り坂になっていて、下の道路はここからは死角だ。
何人かで下を見ると、
そこには、みーくんとバスケ部の男子1人と零がいた。
気になったが、とりあえず帰ることに。
横断歩道を渡ろうとすると、ちょうど赤になった。
パッと振り返る、がそこには部長しかいなかった。
そう言って、部長は今曲がって来た道を指さした。
零の声だったような気はするんだけどな、、
そう思いつつ道を曲がると、そこに零が立っていた。
零は口を開いて何かを言おうとしては、躊躇って閉じてを繰り返している。
零は顔を上げ、私を真っ直ぐに見つめた。
心臓が跳ね上がる。
ヤバいドキドキする、、
零は私と目を合わせたまま動かない。
頭の中がグルグルして、言葉が出てこない。恥ずかしくなって視線をそらした。どうにも声は出そうにない。
私は、もう一度目を合わせ、頷いた。
零は、その場にしゃがみこんだ。
あんなに顔が赤くなってるの、初めて見た。
あ、私も今すごく赤いかも。
私は恥ずかしくなって走り出した。
なんであんなこと言ったんだ!?
あのまま零の前にいたら、恥ずかしすぎて死ぬ!!
ちょうど信号が青になった。
渡った先で、みんなが待っていた。
私はそのまま走って優音に突撃した
夕焼けが、私たちの顔を真っ赤に染めていた。
--------キリトリ線--------
読んでくださってありがとうございました。
誤字脱字あったらごめんなさい。
これで本編は終わりです。
あとは、莉奈とか、零とかの視点からを少し書こうかなと思っています。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。